先週、ダンス部日本一を決める「日本高校ダンス部選手権」の沖縄大会が開催されました。5年連続沖縄代表として出場している強豪浦添高校に密着しました。
高校ダンス部日本一を決めるダンス甲子園の沖縄大会が先週、開催され、県内17校から21チームが出場しました。そんな舞台に5年連続、沖縄代表として出場する高校があります。浦添高校。県内屈指の強豪校です。しかし、去年・・・
「ビッククラス優勝は・・・沖縄県立小禄高校です!」
小禄高校に負け、準優勝。全国への切符は手にしたものの、優勝を逃し悔しい思いをしました。果たして、今年は、そのリベンジを果たすことができるのでしょうか!?
「浦添高校ダンス部キャプテン翁長陽菜です。」
翁長キャプテン「礼!お願いします。円になってください。しのんが出れるかわからなくて多分。県大会は出れない方向で進むので構成が変わると思う。しのんが戻ってきたら全国はしのん入りの40人で出るので、どっちも覚えといて欲しいです」
県大会には40人編成で出る予定だったのですが、1人、怪我をしてしまい、39人で出場するということです。
翁長キャプテン「次は1サビの構成になってみて!元の大サビの構成になってみて!」
彼女たちが言っている「構成」というのはダンス中のポジションのこと。こちらは、彼女たちの資料。番号が振られていて、その横には身長が書かれています。そして、こちらはダンスを上から見た図です。身長のバランスを考えながら、位置を割り振っているということです。
演技時間は、わずか2分30秒。その間に、横へ縦へと移動し、1人、16個ものポジションが存在するとのことです。
ディレクター「今年の浦添高校のダンスのテーマは?」
翁長キャプテン「漢字で主役と書いて読みがながスポットライトです」「今年はみんなが主人公になりきって1人1人、自分が人生の主人公だというテーマでスポットライトにしました。」「グレイテスト・ショーマンの映画を見て、この曲と自分たちが伝えたい自分たちが主役だよ!という思いが合っているのがグレイテストショーだなということだったので、このグレイテストショーとディス・イズ・ミーを使っています」
ディレクター「今から何をする?」
翁長キャプテン「衣装替えをした後の衣装だが、ここに金のエメラルドっぽいのをつけて縫います」
毎年、衣装や小道具は手作り。浦添高校には衣装係が4人いて、彼女たちが中心となり、衣装のデザインを決めていきます。
衣装係「今年の作品自体がミュージカル映画のグレイテスト・ショーマンをイメージしていて、サーカスの話になっているので1着目は赤のサーカスっぽいのにして、3着目はディズニー映画のジャスミンをイメージした感じ」
2分30秒のダンス中で2回の衣装チェンジがあるということです。
衣装係「10分から授業がスタート。あと5分だよ!授業!」
大会前日
しのん「3列目の手を回すのが回ってきたら、グイってやるって言ったが右側がまだ止まれていないから、キレイに止めてください」
勝敗の鍵を握るのが「ユニゾン」と呼ばれるみんな同じ動きで踊る技。多くのダンス大会では、「ユニゾン」を最大の評価基準にしていて、それを50秒以上、作らないといけないようになっています。全員の動きが一致するように、何度も繰り返し練習を行うのです。
翁長キャプテン「県大会優勝まであと1日、県大会絶対優勝するぞ!おぉ!!絶対、優勝?!!」
生徒「おはようございます」早朝からダンスに挑むための髪型とメイクを作っていきます。チームダンスは衣装だけではなく髪型やメイクまですべて揃えるより美しく見せるためのポイントです。
目の部分のメイクは「衣装係」が、39人分、入れ代わり立ち代わり行っていきます。そして最後の仕上げは自分たちで。およそ1時間でメイク完了です。
舞台となるのは、浦添市・てだこホール。開場を前に、多くのチームが集まっていました。
午前10時半開場 浦添高校「おはようございます」日本高校ダンス部選手権沖縄大会。県内24チームが会場に集結しました。大会は「スモール」「ビック」と分かれていて、彼女たちが出場するのは、13人から40人編成で行われるビッククラス。その10番目になります。
こちらは去年、優勝した小禄高校。テーマは「龍」の「魂」と書いて「マブイ」沖縄空手や琉球舞踊の要素を取り入れた現代版ヒップホップダンス。「くば笠」や「エイク」などの小道具も使用していて、「沖縄の伝統文化」を演出したダンスです。
そして、いよいよ浦添高校の出番です。
翁長キャプテン「今までもめっちゃ練習してきたから、あとは自分たちの力を信じて失敗するとか、そんなの考えなくていいから、失敗したら失敗したでうまくカバーしてとりあえず後悔なく全力で楽しく踊りきりましょう!」
「出場ナンバー10、沖縄県立浦添高等学校の演技です」浦添高校「UDC!!(浦添ダンスクラブ)」テーマは「主役」と書いてスポットライト。人生には数多くの逆境があるが、それらを受け入れて、みんなで乗り越えていこうという強い思いが込められたダンスになっています。
翁長キャプテン「めっちゃ楽しかった。過去一の踊りができました。最初、演技始まる前に、UDCという声が上がったともうが、今まで気合は入っていたけども余計にパワーが漲ってきて、自分たちのショーだという感覚でやっていました
あとは結果を待つのみ。去年のリベンジを果たし、優勝を掴み取ることができるのでしょうか!?
「続きまして。ビッククラス準優勝の発表です。栗原専務理事、お願いします」
栗原専務理事「準優勝は沖縄県立浦添高等学校です」
去年と同じく、準優勝という結果に。そして、優勝を果たしたのは、またも小禄高校。県大会2連覇です。
ディレクター「結果を聞いたとき、どうでしたか?」小禄「安心した!嬉しい!よく頑張った!」小禄「絶対に日本一取ります!待っていてください!」
翁長キャプテン「ひとまず県大会、優勝させてあげれなくて、ごめんなさい・・・」
翁長キャプテン「(準優勝って)聞いた時は自分たちが優勝する以外、考えられなかったので正直、今でも信じられない。今から自分たちに足りないものをもう1回話し合って、改善して全国では結果を取れるように頑張ります」
全国大会は今月。小禄と浦添が挑みます。県大会の悔しい思いを糧に、全国での飛躍を期待したいです。