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世界自然遺産に登録された沖縄本島北部の自然環境を守っていくため「基地内での希少種調査を可能にする」という内容を盛り込んだ日本とアメリカの共同声明が7月26日に発表されました。

環境省が公表した声明には日米両政府は北部訓練場を含む本島北部一帯で希少種のモニタリングや外来種の管理など生物多様性への措置を行うことが明記されています。

また、北部訓練場にある自然や文化を管理する計画を協力して維持していくことや地域社会と米軍のパートナーシップを促進することも掲げられています。

玉城沖縄県知事は「環境保全における措置などの順守を求める」と強調したうえで「県としても引き続き国や地元市町村と連携して世界自然遺産地域の自然環境の保全に取り組む」とコメントしました。

2021年に沖縄本島北部や西表島などが世界自然遺産に登録されてから7月26日で2年となりました。世界遺産の区域に含まれる北部訓練場の返還跡地ではこれまでに銃弾やドラム缶といった軍が残したとみられる廃棄物が大量に見つかっていてNGOなどが環境への悪影響を指摘していました。