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観光を通して日台関係を強化したい意向です。台湾の国会議長に当たる立法院のトップらがきょう、フェリーを使って台湾から初めて与那国島を訪問しました。
塚崎昇平記者は「台湾の立法院長らを乗せた船が入港してきました。」と伝えました。
台湾の国会にあたる立法院の游錫○院長ら訪問団を乗せた船が7月4日正午ごろ、与那国島の祖納港に到着しました。游錫堃院長は、出迎えた人たちに「与那国、こんにちは」と声をかけました。港では、糸数与那国町長などが出迎えました。
日台の議員らは、日本最西端と書かれた碑を視察し、記者団の取材に訪問の成果を強調しました。
台湾立法院・游錫堃院長は「2つの意義がある。ひとつは、定期船の航路を開設することができれば台湾と日本の観光業がますます盛んになると信じている。第二に日本と台湾は近いので何かがあれば常に助け合うということも肌で実感した。こういう関係も末永く続けていきたい。」と述べました。
日華議員懇談会・古屋圭司会長は「議員外交というのは極めて重要な役割を果たしているし、今までもいろんな成果を出しきている。これからも日本と台湾との真の信頼、友好関係の中でしっかり前進していきたい」と述べました。
游院長らは島におよそ4時間滞在したのち、午後4時すぎに台湾に戻りました。また、日本側の議員らも同じ船に乗って台湾に向かい、蔡英文総統ら台湾側の要人と面談する予定です。
今回、日本側の出席者からは「中国への脅威」が盛んに語られ、政治的に利用されているのではと島の中では警戒感も生じています。
田里千代基与那国町議は「台湾有事があったときには与那国は要塞化される。与那国空港や港も使われる、そういうことの一つの地ならし、調査そのアピールのために来ているのかなと(感じた)」と述べました。