夏の高校野球沖縄大会はきのう、ベスト8をかけた3回戦が行われました。スタンドに大応援団がかけつけた西原対小禄の1戦からどうぞ!
この夏の第4シード・西原は1回、1番バッター・石川清兼がヒットで出塁すると、次の打者の初球でスタート!盗塁に成功します!
しかし、小禄も見せます。隙をついて牽制タッチアウト!1回から試合が動きます。
その両チームのスタンドには名護までかけつけた応援団の姿がありました。1塁側・西原のスタンドでは、マーチングの強豪校らしく吹奏楽の演奏に乗せての応援が。そして3塁側・小禄スタンドにはこの日の為にバス5台をチャーターしてやってきた学校生徒を始め、350人以上が詰めかけていました。
その応援にまず応えたのが小禄でした。1点を先制した2回ウラ、なおもチャンスで9番・安里健旦(けんた)。
西原のファースト・國吉遼真も好守備を見せましたがアウトにはできず。小禄が2点を先行します。
追いかける西原は5回。2アウトながらランナー2塁のチャンス。
西原・石川清兼選手「得点圏にランナーがいる時は緊張でガチガチになるんですけど、応援してくれて肩の力も抜けたし、冷静になって試合を見られたので」
応援を力に!石川が右中間を破り、1点を返します!そのウラ、今度は点差を詰められた小禄がスタンドを沸かせます。2番・田里天志(そらゆき)が3ベースで出塁。打席には3番・東江琉愛(るあ)。
小禄・東江琉愛(るあ)選手「遠い名護だったんですけど、小禄高生がとても多く来てくれたので絶対に勝利してみんなで笑顔で帰ろうと決めていたので」
点差を再び2点とします。このリードを守りたい小禄は、2番手としてマウンドに上がった嘉数陸が7回・8回と西原打線を抑えます。
ところが9回。西原5番・前田空星(こすも)。意表を突くセーフティバントに小禄にミスも出て一気に2塁へ。
さらに2アウトからデッドボールで同点のランナーまで出塁。西原のスタンドも再び熱気が高まります。
小禄・嘉数陸選手「緊張しないで気を抜かないで、最後まで全力プレーでやっていけという指示があったので」
バッターは前の打席2ベースの比嘉誉(ほまれ)。このピンチを切り抜けた小禄が今大会初めてシード校を破りベスト8へ。集まった応援団の声援に勝利で応えました!
小禄・東江琉愛(るあ)選手「絶対勝つという気持ちでみんなと練習から挑んでいたので、勝ててうれしいです。いつもものすごい応援が力になっているので、次はセルラー(那覇)ということでもっともっと期待しているので、ものすごい応援をよろしくお願いします!」
興南対那覇
きのうコザで行われた第2試合で興南に挑んだ那覇は、6点を追いかける9回、1アウト2塁から1番池村駿汰が、センターにヒットを放ち、1アウト1・3塁とします。
ここで1塁ランナー池村が挟まれますが、この間に3塁ランナーがホームに帰り、興南からついに得点を奪います。
那覇・池村駿汰選手「ちょっとやばいと思ったけど、ランナーが一生懸命走って入ってくれてよかった」
諦めない姿勢を見せた那覇でしたが、興南のエース・平山航多が、本領を発揮。後続は2者連続三振に倒れ勝負あり。興南がベスト8入りを決めました。
宮古対宜野湾
北谷の第3試合、第3シード宮古と宜野湾は宮古が1点をリードして迎えた5回、ランナー2塁のピンチ。そしてファーストライナー。これで2アウト。
宮古・友利洸星選手「守ってくれたのであとは自分が腕を振るだけでした」
空振り三振。ピンチをしのぎ、宮古がリードを守ります。
それでも追いすがる宜野湾は7回、この回先頭の7番宮里がツーベースヒット、さらにフォアボールなどで1アウト満塁とします。
宮古のマウンドは2人目・新里竜正。ここもあと1本を許さず、切り抜けます。
試合は2対1のまま9回へ。1回の先制以降攻めあぐね、防戦一方の宮古でしたが、2アウト1・2塁のチャンスを作ると、打席には先発投手だった友利洸星。レフト線への2点タイムリー。さらに、4番宮國功基(みやくにいさき)のタイムリーで1点を追加し、点差を4点に広げます。
それでもこのまま試合は終わりません。9回ウラ、宜野湾の粘りにあい、先頭から2人が出塁。ノーアウトでピンチを迎えます。宮古は3人目の花城駿。
宮古・花城駿選手「最初から接戦で自分が打たれたらどうしようと少し思っていたけど、9回表に点が入ったので自信がついて、そのままの流れでいけた」
ダブルプレーで2アウト。最後は花城が締めゲームセット。第3シード・宮古が3人の投手リレーで2年ぶりの準々決勝進出です。