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旧暦で5月4日の「ユッカヌヒー」にあたるきょうは豊漁と航海の安全を祈願する海の祭典が県内各地で開催されました。コロナ禍を経て4年ぶりに戻ってきたこともあり、どこの会場も熱気に満ち溢れていました。

参加者「めちゃくちゃ楽しい、4年間できなかったけど本当に楽しくてうれしかった」「(ハーレー)大好き」

4年ぶりのハーリーとハーレー

4年ぶりに戻ってきた小気味よい鉦の音と大きな掛け声が海の祭典を盛り上げます。県内では毎年、旧暦で5月4日の「ユッカヌヒー」には、各地で爬龍船を漕いで豊漁と航海安全を祈願します。猛威を振るった新型コロナで開催できなかった過去3年分の苦い思いでもバネに参加者たちは勇壮なエークさばきを見せていました。

南城市の奥武島では地元の男たちが東(あがり)と西(いり)に分かれて競う「7番勝負」の時に会場のボルテージがあがります。スピードを競うだけでなく途中で船をひっくり返す「転覆バーリー」が見どころの1つです。

橋の上から次々に男たちが海に飛び込んで始まる「3番バーリーの流れ船」で熱気は最高潮に達します!潮の流れに逆らって船に乗り込む過酷な勝負なうえ、漕ぎ手の誰一人ハチマキを落とすことが許されないルールになっています。

4年ぶりのハーリーとハーレー

一心不乱にゴールを目指した結果、東が4対3で7番勝負を制しました!

ウミンチュのまち・糸満では、1週間前にハーレー鉦が高らかに打ち鳴らされると、今か今かと祭りへの期待が刻一刻と高まっていました。

山巓毛から旗が振られて「糸満ハーレー」は幕開けします。縁起のいい大漁旗を掲げた漁船が会場を回って盛り上げました!きょうの港はハーレー一色です!ベテランの大人たちからフレッシュな高校生まで、会場は歓声と熱気に包まれました。

出場者「4年ぶりだったので、4年前は中学生で負けているんで絶対勝ちたいと思っていたので勝てて良かったです」「昔から語り継がれているものなので、下の世代にも引き継いで糸満盛り上げられたらいいと思う」

訪れた女性「気持ちもワサワサーしてすごい楽しいです。仕事も休んできました」

訪れた男の子2人「かっこよかった」「大きくなったら(ハーリーに)出る」

大会の締めくくりは、西村・中村・新島の3つの地区対向の「アガイスーブ」です。2kmにも及ぶ長い距離を漕ぎぬくため、鍛え上げてきた選ばれしハーレージョーグーたちは真剣そのもの!

勝利をもぎ取った新島に健闘を称える惜しみない拍手が贈られていました。

4年ぶりのハーリーとハーレー