白波が立つ海上で、救助する瞬間をカメラがとらえていました。6月19日午前、糸満市の沖合でダイビングをしていた7人が流されました。海上保安庁が現場を捜索したところ、7人全員を発見し無事救助しました。命に別条はありません。金城有芽乃記者は「行方不明者でしょうか、たった今ヘリによる救助活動が行われています」と伝えました。
第11管区海上保安部によりますと6月19日午前11時50分ごろ糸満市にあるダイビングスポット・ルカン礁の北側で「ダイバー7人が行方不明になった」と船に乗っていたインストラクターから通報がありました。
7人は、ツアー客が5人インストラクター2人できょう午前からルカン礁の周辺で潮の流れに任せながら潜る「ドリフトダイビング」をしていたということです。
その後、海保が巡視船や航空機を出し捜索をしたところ午後2時前までに6人を発見し、ヘリで救助しました。
また、午後3時すぎに残りの1人を見つけ救助し、海上保安庁の那覇基地に搬送しました。救助された7人全員の命に別状はないということです。
現場付近の海域では事故当時、風や波に関する注意報は出されていませんでしたが、風速10メートルの風が吹いていたということです。
事故の一報を受けて捜索活動に参加した地元の漁師によりますと6月19日の海の状況では、漁に出る判断にならないと話しています。
捜索に参加した外間吉忠船長は「(現場は)風も強いし、波も3メートルほどありましたよ、普通は漁にも出ないような荒波だから、あの状況だったら(潜るのは)危ないんじゃないかなと思う、自分たちの考えでは、波もあるし、またルカン礁というところはいまはもう大潮に入って潮の流れも緩慢差が大きいから潮の流れが速いんですよ」と話しました。
海保では今後、事故が起きたときの状況をツアーを企画した業者から話を聞くなどして詳しい原因を調べることにしています。