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いよいよ今週末に開幕する夏の高校野球沖縄大会。強豪校・話題校の紹介も残すところ5校となりました。11校目となるきょうは、興南高校です。

去年の夏は沖縄大会で優勝し、甲子園に出場しましたが今のチームは公式戦で悔しい負けが続いています。厳しい道のりを力に変えて、連覇を目指しています。

今月6日に行われた沖縄大会の組み合わせ抽選会。夏の始まりを告げる選手宣誓に選ばれたのが

沖縄県高野連 屋良淳 会長「選手宣誓、学校名は興南高校です。おめでとうございます」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

野里悠介主将「当たった時はびっくりしたんですけど最後の夏なのでうれしい気持ちが勝っています。僕たちの最後の夏にかける思いを伝えたいと思っています」

野里悠介キャプテンが口にした「最後の夏」は興南にとって、去年に続く「連覇を目指す夏」。今年73歳になる我喜屋優監督はチームの戦力をオール4と評価しています。

我喜屋優監督「うちの野球はまず「5」はあり得ない。誰よりも強く甲子園に行きたいと、だから一日一日こうするんだと、それがまた一体化した時に監督は手応えを感じたなというのがあるはずなんです。そこまでは妥協しないで調整するということです」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

夏へ向け、日々レベルアップを図っているチームは仲程雄海(おうか)・2年生の久高学士(まなと)らがチャンスメイクしキャプテン・野里や大城盛龍(せいりゅう)ら中軸で得点するのが理想の形となります。

その中でこの夏、4番として期待されているのが安次嶺良祐(りょうすけ)この日も痛烈な打球を放つなど、長打力が魅力のバッター。これまで一度もベンチ入りしたことがないところから一躍、この夏の4番候補にまでなっている選手です。

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

安次嶺良祐選手「みんなに信頼されて4番に立たせてもらえていると思うのでチームを勝たせられるように自分が軸となって打線をつなげていけたらと思っています」

実は安次嶺は今年の春まではピッチャーでした。最後の夏を前に投手から野手へと転向しバットでの貢献を誓っているのには、チームへの思いがありました。

安次嶺良祐選手「このままでこのチームが終わっていいのか、という気持ちもあって持ち味として強いスイングを自分は持っていると思ったのでチームに生かせていけたらと思いました」

2年連続の甲子園出場を目指す興南ですが、今のチームは秋の大会準決勝で沖縄尚学にコールド負け。一冬越えた春も3回戦で敗れ、この夏はノーシードに。厳しい道のりが続いています。

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

野里悠介主将「春秋と思うような結果ではないことは全員が思っていることなので、夏に向けてどんな相手でも自分たちの野球ができるようにというのをみんなで話し合っています」

中でも、去年夏の甲子園で下級生ながらベンチ入りを果たした選手たちが今、懸命にもがいています。

仲程雄海選手「小さい頃からテレビで見てきて、そこ(甲子園)に立った時は自分が本当にここに立っているのかなと自覚がなかったんですけど」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

仲程は去年の代からレギュラーショートとして活躍していましたが、秋に右肩を痛めてからは思うようなプレーができず。現在は一塁までの距離が近いセカンドで何とかチームに貢献しようとプレーしています。

そして、同じく去年から投手としてベンチ入りしていた平山航多。

平山航多選手「あと結果としては(甲子園に)行けたんですけど、自分としては試合にも負けてマウンドにも上がれず悔しい思いをしたので、もう一度沖縄大会で優勝して、あの場面で投げられるように頑張りたい」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

他の投手よりもマウンド経験が多く、このチームのエースとして期待されている平山ですがけがの影響もあり、秋はエース番号を後輩の田崎颯士(りゅうと)に譲りました。さらに背番号1を取り戻した春も、3回戦では後半に崩れ逆転負けを喫するなど満足のいく結果は残せていません。

平山航多選手「あと自分としても非常に悔しくて、1番を譲ったこともなんですけど投げ切ることができなかったので悔しかったのでこの夏は一人で投げ抜いていきたい」

主力選手の不調に呼応するようにこれまでの公式戦で思うような結果を残せなかった今のチーム。連覇を目指す道のりは平坦ではありませんがそれでも、苦しんだからこそ、手にした結束力前を向く力が今の興南にはあります。

野里悠介主将「(主力が)本来の姿ではないというのはわかっていて、自分たちのプレーができなくて春・秋と負けているので、中心選手ばかりに頼っていたらダメだというのをチームで再認識したので、そこはもっと自分たちが引っ張るという意識を持ってやるようにしています」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

我喜屋優監督「悪いイメージは全部捨てればいいんです。甲子園というのは身震いするほど興奮したことだし、もう一回行きたいとは当然あると思うのでそれを他のナインにどう伝えられるか、行こうぜと」

たとえ壁にぶつかっても甲子園の熱気をグラウンドで感じた選手たちの「もう一度あの舞台へ」という思いは、決して折れることはありません

仲程雄海選手「あと今まで自分たちが一番練習してきていると思うので自信を持って頑張っていきたいです」

平山航多選手「新チーム始まった当初も先輩たちが勝てなかった甲子園でしっかり自分たちが勝ってみせるとミーティングで最初話していたので秋春は勝てなかったので、自分がチームを引っ張って優勝に導くピッチングをしたいと思っています」

チームのテーマは「水滴石穿」(すいてきせきせん)小さな水滴も同じ位置に落ち続ければ、いずれ石に穴をあける。悔しさを力に変えてきた興南ナインがチーム一丸、壁を打ち破り連覇への道を切り開きます。

ミーティング「とにかく俺なんかがやるのは目の前の相手を倒すだけだから、それ以外できないから、次を見据えるとか言っている場合じゃないから、とにかく目の前の一戦一戦を戦って勝てるように」

集合「チャレンジ興南!」

めざせ甲子園!興南「壁を破って連覇へ」

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