めざせ甲子園、きょうは宜野湾高校です。日ごろのトレーニングの成果もあり身体能力の高さは県内でも上位に入る一方で公式戦ではなかなか結果を出せずにいます。このままではいけないと夏に向けて、チームは新たな取り組みを導入しました。
筋トレ「おりゃー!」
グラウンドのはしで、精力的にトレーニングに励む宜野湾高校の選手たち。校舎の改築や他の部活との兼ね合いでなかなかグラウンドを広く使うことが叶わないなか、限られたスペースで、体を鍛えることに重きをおいてきました。
その結果、冬の競技大会では打球の飛距離を競う「打撃」で全高校の中で1位、遠投も3位と、その成果が出てきています。
宜野湾 金城光希主将「冬からみんな筋トレ始めてパワーは倍になったのかなというのはある。球速もピッチャー陣は上がってそこで成果が出ているのかなと思う。」
その一方で、秋の大会は1回戦負け、春は2回戦敗退と、そのパワーを野球での成績につなげることが出来ていません。そこでチームは夏を前に、あることに挑戦しました。
この日の練習前、選手たちはグラウンドではなく、教室に集まりました。
「正座!これから第2回選考選挙を始めます。お願いします。」
行われたのは夏の背番号1を決める「エース選挙」!野手もこの日以前に信任投票という形で選挙が行われましたが夏を託すエースについては実際に立候補者による演説も行い、部員たちは、練習に取り組む姿勢や試合での成績などを踏まえ投票していきます。
この選挙は、自ら手を上げ、責任感を持って野球に取り組んでほしいと初めて導入されたものです。
宜野湾 大蔵宗元監督「彼らの特性として与えられていることに慣れている。そういうところをすごく感じて最後も僕が背番号をあげると(これまでと)一緒なのかなと。だからまずは立候補してもらう。」
5月上旬に告示された宜野湾高校エース選挙には、届け出順に 秋・春ともに1番を背負った金城光希君。春の背番号10、古波蔵光琉君そして最後に立候補した春の11番、金城俊為君ら、2・3年生を合わせて5人が立候補しました。
宜野湾 春はエース 金城光希主将「この背番号を貰うために頑張ってきたことは、試合で投げ終わった後に疲れている状態で走り込みをして体力をつけてきました。同じホームで毎日投げられるようにシャドウピッチングを毎日やってきました。投票よろしくお願いします。」
宜野湾 古波蔵光琉選手「自分がエースになったら最近は中継ぎが多いんですけど、6・7イニングでみんな一旦力抜けたりして流れが悪くなるかもしれないんですけど、僕が流れ持ってこられるようなピッチングしたい。」
宜野湾 金城俊為選手「自分はこのピッチャー陣の中でも1番球が遅いんですけど、それを武器にバッター一人ひとりしっかり打ち取ってテンポよく投げていけるようなピッチングをしたいと思います。」
それぞれの演説が終わり、選手たちが背番号「1」に推薦するピッチャーの名前を紙に書き込みます。
その結果は…「結果発表背番号1番は金城俊為さんです。」
夏の背番号1を託されたのは、これが初めてのエースナンバーとなる金城俊為くんでした!
宜野湾 金城俊為選手「夏の大会では自分の持っているものを発揮できるように頑張りたい。」
大蔵監督から俊為くんへ背番号1を渡す「背番号1を託します。お前が中心となって夏に向けて頑張っていくんだからな!引っ張っていくって言ったよな・・?」
選挙ということで、当選・落選は決まりましたが、そのどちらになっても、選手たちは夏に向けてまた一つ気持ちが高まっていました。
宜野湾 金城俊為選手「自分が調子よくない時に自分を応援してくれる仲間だったり監督がいて、このチームを引っ張っていきたいと思った。」「他のピッチャーも背番号1に立候補して自分も選ばれたので、他のピッチャーの分まで背番号1の使命感というものを持っていきたい。」
宜野湾 金城光希主将「エースナンバーは金城俊為に取られたけど、俊為が投げた後に自分と古波蔵が投げるかもしれないので、しっかり準備して試合に備えたい。」
パワーみなぎる選手たちに仲間の思いを背負う「責任感」も備わった。チームを代表して夏を戦う覚悟を持った宜野湾ナインが夏の躍進を見据えています。
宜野湾 金城光希主将「攻撃長く守備短く全力疾走で頑張っていきたいです。」
宜野湾 金城俊為選手「初戦から1戦1戦粘り強く勝つことだけを考えて、頑張っていきたい。」
「絶対勝つぞ!」
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