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2023年1月、竹富町浜島沖で座礁した貨物船が、4カ月経過した現在も撤去されない状況に県は運航会社などに早期撤去を要請しました。

この事故は2023年1月、パナマ船籍の中国の貨物船「シンハイズー2」が悪天候の影響で、国内最大のサンゴ礁海域で国定公園にも指定されている石西礁湖で座礁しました。

この海域は、石垣島と離島を結ぶ交通の要衝となっているほか、県によりますと事故の影響で、サンゴが削られ積み荷のウッドチップが流出・堆積し、光合成の阻害が起因とみられるサンゴの白化などが確認されています。石垣市と竹富町は4月、県に対し貨物船の早期撤去へ向けて要請を行っていました。

これを受けて県は、23日、船舶の運航会社と積み荷の所有者に対して貨物船の早期撤去や作業完了まで、地域の産業に影響がないように適切な対策を講じることなどを要請しました。

要請に対して、船舶会社の代理人は、現在、撤去に関わる業者の選定作業をしていて、撤去完了までは半年以上かかる見通しであることを明らかにしました。