続いては、朝ごはんの話題です。最近、朝ごはんを提供するお店が増えています。昼でも夜でも朝ごはんを出す店や、早朝からメキシコ料理を食べられる店、そしてアスリートを応援する食事に力をいれている学生寮も登場しています。今日は、おいしい朝ごはんが食べたくなるこだわりスポットを紹介します。
那覇の国際通りにある朝ごはん専門店。メニューのコンセプトは、「いつでもやさしい沖縄の朝ごはん」。
店の看板メニューは、ジューシーと３種の小鉢がついた「ゆし豆腐」セット。老舗豆腐店から仕入れた、ふわっと軽いゆし豆腐、どんぶりいっぱいのボリュームですが、薄めの味付けで、あっさりペロリといただけます。
客「おいしいですよ。ゆし豆腐が好きなのですけど、なかなか食べれるところがあまりないので」
この店を運営するのは？「やっぱりステーキ」の全国展開で知られるディーズプランニングです。夜の〆のステーキの覇者が、なぜ朝ごはんに注目したのでしょうか？
ディーズプランニング 義元大蔵社長「コロナが明けてね、観光の方もね、かなりいらっしゃってますので。でも朝を食べられるところは限られてますよね。朝食を置いてないホテルさんもかなり増えてるので、こういうホテルがね密集してるところではかなり需要があると感じてます」
店を構える国際通りは、観光客むけの飲食店はあるものの、ランチや夜のみ営業がほとんど。そこで、飲食店の空白の時間帯を狙い、朝７時から夜７時まで、あえて一日中、朝食メニューを提供しています。
全国的にはまあまり知られていない家庭料理「ぼろぼろじゅーしー」も販売。だし香るやわらか雑炊に、薬味のシソの葉が効いていて、国内外の観光客からも好評だそうです。
セットは１１００円からと、朝食としては少しお高めですが、去年１１月のオープン以来、順調に客足をのばし、今月中に那覇市内に2店舗、さらに、モーニングが名物の名古屋にも出店を予定しています。
今年２月にオープンした「ミルコミダス」、朝６時からブリト―やタコスなど本格メキシカンを味わうことができます。モーニングの一番人気は、ブリト―です。トルティーヤとよばれる薄い生地に、マッシュポテト、ハムをのせ、トマトやコーンのサルサソースをかけます。
一方、フライパンで焼いているのは、メキシコ版ホットサンドの「ケサディア」。とろけたチーズにオリーブオイルの香りが、食欲をそそります。
ミルコミダス 田中勇次さん「元々タコライス屋さんをやりたくて事業を検索していくうちに、このトルティーヤとかブリト―というものに出会って。この（生地の）トルティーヤには本当に何を入れてもOKで、ポテトフライ入れるところもありますし、真っ白なキャンパスで、すごい面白いんですね」
生地のトルティーヤの可能性に心ひかれたオーナーの田中さん、早朝営業にした理由とは？
ミルコミダス 田中勇次さん「単純に興味ですね。はいもう10年ぐらい夜の居酒屋の方をやってたんで、一つは、その10年間のうちに、僕も結婚して子供ができて、子育てっていう面もありますし。朝とか昼の仕事に挑戦したいなっていうのはありましたね」
最後に紹介するのは、若きアスリートを応援する、特別な朝ごはん。沖縄市にある男子学生寮、「コザ学生寮」。
記者「すごく大きなお弁当箱ですね」寮長の真喜志さん「大体１合以上入るので」
早朝からお弁当の準備に追われているのは、寮長の真喜志さん。ここは、スポーツを頑張る若者のための寮です。
学生「おはようございます！」記者「早いですね。何部ですか？」学生「野球部です。」
寮は、本土復帰前後からある古いビルを改装したもので… かつては、あの人気バンドが使っていたことも。
コザ学生寮 真喜志末子 寮長「ORANGE RANGEのプライベートの、元々はレコーディングスタジオだったのが、今度貸しスタジオなって、今3部屋ある形ですね」
アスリートフードマイスターの資格をもつ真喜志さんが大切にしているのが朝ごはんです。
コザ学生寮 真喜志末子 寮長「寮を始めた頃に、預かった子が部活をやってる子で、その後もうどんどん入ってくる子はみんな部活に頑張る子だったので。食で強くなっていってくれたらいいなということで食事にこだわるようになりました。今まで朝ご飯食べてこなかったっていう子たちにも、どうにかちょっとずつでも食べてもらって」
石垣出身・サッカー部「おいしいです」北海道出身・サッカー部「サッカーの部分で、アジリティ（敏しょう性）とかってあるんですけど、動きの部分で、結構変わったり、あとは体調不良とかなりやすい時期があったんすけど、この食事とったら、体調不良、全然起こらなくなったりして」
真喜志さんの食のサポートを受けながら、夢にむかってすすむ若者たち。さて、みなさんは、あす、どんな朝ごはんを食べますか？