宮古島周辺で消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプターと不明者の捜索が連日続いています。１６日は、発見された隊員２人の死亡も確認されています。現場から中継です。
「捜索現場近くの池間島です。１７日も朝早くから海上では３隻の自衛隊の船や海上保安庁の船が宮古島北側の海上を捜索しています。」
「１６日は、深海で捜索に当たる「飽和潜水」が行われ、隊員２人が引き揚げられその後、午後７時ごろに死亡が確認されました。１７日も引き続き残る３人の引き揚げに向けて捜索活動が行われる見込みです。」
「船の上ではブルーシートが広げられたりダイバーが行きかったりと捜索に向け準備をする様子が確認出来ました。また先ほど１０時４５分ごろに、１６日死亡が確認された隊員２人を乗せたとみられるヘリが宮古島を飛び立ちました。２人を乗せたヘリはこの後、沖縄本島へと搬送される見通しです。」
宮古島で捜索続く
陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺で消息を絶った事故で、自衛隊は１６日、救助した２人の死亡を発表しました。
自衛隊はこれまで、高い水圧の深海での捜索を可能にする「飽和潜水」で海底に沈んだ機体で発見された５人の救助を進めてきました。１６日自衛隊は機体周辺で確認した５人のうち２人を引き揚げましたが、午後７時ごろに死亡が確認されたと発表しました。
２人は、潜水艦救難艦から宮古島の平良港まで海上保安庁の巡視船で運ばれ陸路で陸上自衛隊の駐屯地に運ばれたのち、１７日朝までに航空自衛隊の分屯基地に移されました。
分屯基地では陸上自衛隊の大型輸送ヘリに隊員を乗せるような様子が確認され、１７日午前１０時４５分ごろにヘリは離陸しました。沖縄本島に向かったものとみられます。
事故にあったヘリには隊員１０人が乗っていて、５人が今も行方不明のままです。自衛隊は海底で見つかっている３人の引き揚げに向けた作業を進めているほか、１７日も船５隻や航空機６機、隊員３８０人体制で残る５人の捜索を進めています。