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辺野古の新基地建設で軟弱地盤を固める工事を認めなかった県の正当性を訴えている2つの裁判で県は、4月11日、上告した理由をまとめた文書を最高裁に提出しました。
辺野古の軟弱地盤をめぐる2つの裁判では工期が長期化しても埋め立て工事は合理的だとした高裁判決について県の上告受理申立理由書では「県民や国民の感覚からかけ離れ、知事の裁量を否定したもので容認できない」と訴えています。
県が4月11日最高裁に提出した文書のなかでは上告の理由が6つにまとめられていました。県による設計変更の不承認を取り消した「裁決」と承認するよう求める「是正指示」が「国の違法な関与」だとして県の正当性を訴えるため2023年3月16日に最高裁に上告していました。
玉城知事も、4月10日に「『法の番人』としての矜持と責任の下、公平・中立な判断を期待したい」とコメントしています。
また、大浦湾側の埋め立て予定海域にいるサンゴの移植を認めるよう農林水産大臣が出した「是正指示」について県は4月6日に、期限までに許可を出さないと回答するとともに対抗措置を取るため「国地方係争処理委員会」に不服を申し出ていました。
サンゴの移植をめぐっても県と国の対立は法廷闘争にもつれ込むことが予想されます。