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普天間基地所属のAH1攻撃ヘリが火薬を含む部品を飛行中に落下させていた可能性が分かったことを受け、県は3月17日、アメリカ海兵隊と沖縄防衛局に電話で抗議しました。

沖縄防衛局や県などによりますと普天間基地に所属するAH1攻撃ヘリから脱出システムに動力を供給する部品1つなくなっていることが米軍が3月16日の正午ごろに実施した点検で確認されました。部品は直径3cm、高さ4cmほどの筒状の形をしていて重さは約40gで、4・5gの火薬も含まれています。

AH1攻撃ヘリは部品紛失が分かった3月15日正午ごろから午後6時ごろにかけて飛行していたとみられ、飛行ルートについて防衛局は「県南部周辺の海上・陸上の複数の経路」などとしています。

今回の事故を受けて、県は3月17日、海兵隊と防衛局に電話で抗議し原因究明や安全管理の徹底、事故発生時の迅速な通報などを求めました。

県によると海兵隊は、部品の紛失の判明が飛行の翌日になったことについて「部品のサイズが小さく、紛失を見つけるまでに時間がかかった」と説明したということです。

こうした事態を受け、玉城知事はきょうの会見で「(飛行が)終わった時点での機体の点検ももしマニュアル通り行っているのであればしっかりやっていたければもっと発見は早かったと思うたとえ少量であっても火薬を含む物質を落下させることは絶対にあってはならない」と苦言を呈しました。

海兵隊はQABの取材に「真摯に受け止め、この出来事の徹底的な評価を行っている」としています。