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去年、はじめて沖縄で予選が開かれた「ロボットアイデア甲子園」。QABではこれまでに県内で行われた大会の様子をお伝えしていましたが、きょうは、全国大会に出場した県代表の生徒にスポットを当てました。生徒が提案したアイデアロボットの結果は如何に!?

沖縄工業高等専門学校1年 中村恵さん「(全国大会では)みんな、よりすぐりのアイディアがあって、やっぱり自分では思いつかなかったようなアイディアがいっぱいあって一番驚きました」

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

沖縄代表として全国大会に参加した、沖縄高専1年の中村恵さん。初出場でありながら、特別賞に選ばれたその作品とは?

ロボットアイデア甲子園は、産業用ロボットを使用した現場を見学して知識を深めるとともに、実際のビジネスの現場で生かせる、新たな産業用ロボットを提案する大会です。

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

沖縄では初開催となった予選は去年10月から始まっていて、中村さんは、図書館で貸出と返却、さらに本棚に戻す作業まで自動で担う「ユーバーリッター」を考案し、   ことし1月に大阪で開催された「ロボットアイデア甲子園」の全国大会に出場しました。

11月のプレゼンでは、審査員から販売金額や機能面に関する鋭い質問がありましたが、全国大会までの限られた期間の中で、アイデアのブラッシュアップに繋げました。

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

沖縄工業高等専門学校1年 中村恵さん「自分のあのアイディアの一番の特徴は、RFIDタグっていうものが対応している産業用ロボットなので、それについて何ができるか、もっとどうやったら活かせるかを、ノートに書いて、その後にお父さんにも質問して、どういう機能があったらもっとうれしいかというのを質問して、どうやったら実現できるかスケッチみたいなのもたくさんしました」

図書館で働くお父さんからヒアリングした結果、着目したのが「人手不足」の解消です。こうして、対策と改良を重ねて挑んだ、初の大舞台。全国各地から予選を勝ち抜いてきた25人とアイデアバトルでしのぎを削りました。

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

1次審査は80秒のポスタープレゼン。惜しくも最終審査の対象となる10人に入ることはできませんでしたが、現実的な人件費や導入費用といった収益の計算と、ロボットの導入が望まれる図書館という現場での活躍を目指すことが評価され、協賛企業7社がそれぞれ独自に選ぶ「企業賞」を獲得しました!

沖縄工業高等専門学校1年 中村恵さん「(1次審査では)すごく緊張してかんじゃったんですけど、発表できる自分の全ての力を出し切ったなと思って、それでも1次審査通らなくて、ちょっと残念だったなとか思いながらも、本当にまさか、最後、表彰のときに不二越賞(企業賞)をいただけて、本当に嬉しかったです」

うれしさ半分、悔しさ半分となった、全国大会。沖縄高専の佐藤校長は今回の経験を糧に、高専という環境を活かしながら将来につなげてほしいとエールを送ります。

沖縄工業高等専門学校 佐藤貴哉校長「沖縄高専は特にですね、学生の主体性を重視しています。こういうコンテストに自分で応募しようって決めて、自分でアイディアを出して素晴らしい成績を収めたということで、学生の見本になる素晴らしい成果だなと思っています」

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

「(中村さんのアイデアは)かなり現実的というか、すぐに実用化できそうな、作って図書館で動かすことができそうなロボットだったので、夢を見るっていうのも大事ですけれども、(ロボットは)やっぱり使ってナンボのものなんで、今度は作ることもできると思うんで、作って実証試験も高専でやってもらえればと思います」

沖縄県予選の時には、宇宙に携わる仕事に興味があると話してくれた中村さん。今回の経験でさらに視野が広がったようです。

沖縄工業高等専門学校1年 中村恵さん「誰かのために考える仕事もいいなと思いましたし、やっぱり宇宙も実際わからないことばかりなので、そこでも考えて、突き詰める力を活かしていきたいなって思っています」

ロボットアイデア甲子園 全国大会でも健闘!

「(ロボットアイデア甲子園は)考える力というか、(物事を)突き詰める力が本当につくので、この力はいろんな分野にも役立つと思っていて、学校で勉強するときも、何でだろう?とか、突き詰める力ほど大事だと思うので、それを経験できるのでぜひ参加してみてほしいです」

今回の結果を受けて中村さんは、これまで以上にロボットに対する興味を持ったということで新たな提案に挑戦しています。コンテストに応募するなど活動を続けていくということです。