QABのアナウンサーが県内各地を歩いて地域の魅力を発見するコーナー、「お散歩プラス」です。寺崎アナがめぐった本島北部・東村の後編をお送りします。
パイナップルが有名な東村ですが、冬の時期は別の名産品が多く栽培されています。そして来月開催されるつつじ祭りに向けて、どんな準備が進められているのか見てきました。
お散歩プラス東村。前回、寺崎アナは、やんばるの豊かな自然を生かしたバギー、沖縄の特産品として定着に向かうコーヒーを堪能し、マングースから希少生物を守る柵について学びました。
そして今回のお散歩はこの場所から!
寺崎アナウンサー「未来道の駅、サンライズひがしにやってきました。日が昇る東海岸ならではの名前ですね。あーかわいい。こんにちはー」
村内唯一の道の駅で寺崎アナを出迎えてくれたのは、東村のマスコットキャラクター、パインマン1号とノグパー君。QAB1のゆるさを誇る寺崎アナと東村のゆるキャラによるゆる~いオープニングです。
寺崎アナウンサー「パイナップル、東村は生産が盛んなんだよね?東村はパイナップルの生産量が日本一!へーすごいねーノグチゲラやヤンバルクイナといった貴重な生物がたくさん生息しているやんばるの森がたくさん残っている。そんなところなんだね東村には色々な魅力が詰まっているんだね」
改めて、ここからはビシッと地域の魅力を見ていきましょう!東村はパイナップルの生産量が年間におよそ150kgと、日本一なんです!
地元の特産品のコーナーには、カステラやまんじゅう、さらにはフローズンなど、パイナップルを加工した商品が数多く並んでいます。
街に出れば橋の両側のオブジェなど至るところにパイナップルが姿を表し東村といえばパイナップルというイメージが強いですが、パイナップルの収穫は9月ごろには終了していました。
実は冬の時期はこちらも注目、店の前にずらりと並ぶ、カボチャです。4年前には、パイナップルに続き、村で2件目となる「拠点産地」に認定され、生産が強化されているんです。
寺崎アナウンサー「さあカボチャ農園にやってきました。大きい葉っぱ、そして奥まで続いていて広いですね。こんにちはーよろしくお願いします」
カボチャ農家の仲本政勝さん。地元川田(かわた)区の区長も勤めています。周りを高い木々に囲まれた広い畑には、まもなく収穫を迎えるカボチャの実がいくつもなっていました。大きいものだと、直径は20センチほど、重さは3キロ近くあります。
寺崎アナウンサー「ここまでなるのにだいたい何カ月くらいかかるんですか?」
仲本政勝さん「だいたい(植え付けから)4カ月」
小さな実ができると、そこからおよそ40日でこれだけの大きさまで成長するそうです。しかし
仲本政勝さん「風の当たるところでは厳しい」
寺崎アナウンサー「風がない方が良いんですか?」
仲本政勝さん「風があると木が揺れて実が傷つく風が強い所で栽培は向いていない」
寺崎アナウンサー「今なっている実も本当にきれいな形で傷もついていない」
仲本政勝さん「風が来たら揺さぶられて実がころころ転がるそうしたら傷がつく」
寺崎アナウンサー「きれいなカボチャが順調に育っていったという結果ですよね」
仲本政勝さん「ことしはいい感じですよ」
寺崎アナウンサー「期待が持てるんですね」
強風など天候の影響で収穫量も左右される難しさもあるそうですが、ことしは順調に収穫期を迎えています。
丹精込めてカボチャを作っている仲本さんの思いに触れたところで、お散歩はいよいよ終盤です。
寺歳アナが向かったのは高台から町を一望できる、村民の森。来月行われる一大イベント「つつじ祭り」について、今どんな状況なのか、村役場の神谷拓弥さんに案内してもらいました
寺崎アナウンサー「ありましたね」
東村企画観光課 神谷拓弥さん「今咲いているのが在来種のケラマツツジですね早咲きのものだと1月末くらいから咲き始めますね」
寺崎アナウンサー「結構たくさん咲いていますねー」
園内ではすでにケラマツツジが赤い花を咲かせていました。日本一早く開花を迎える東村春の風物詩、つつじ祭りはことしで41回目。ピンクや赤、白など色とりどり、ヒラドツツジやケラマツツジなど30種類以上、5万本のツツジが咲き誇り県内外から訪れるおよそ5万人を魅了します。さらに
東村企画観光課 神谷拓弥さん「園内、つつじ祭りの初期と後半とでは開花している花が変わってくるので、違った風景を楽しむことができる」
品種によって開花のタイミングにずれがあるため、期間中に、見られる花の色が変わり、バリエーション豊富な景色が楽しめるそうです。
寺崎アナウンサー「つつじ祭りに2回3回と来ていいなと思ったんですけど」
東村企画観光課 神谷拓弥さん「ぜひお待ちしていますのでお越しください」
何度来ても楽しめるこのつつじ園、実は村民の思いが詰まった場所でもあるんです。
東村企画観光課 神谷拓弥さん「ツツジは元々村の花に指定されていて、山に自生していたけど採掘されてしまって昭和51(1976)年、当時の村長がツツジのある風景を復活させようということで村民総ぐるみで約6年の月日をかけてつつじ園を作りました」
一時は開発による伐採などでツツジが姿を消してしまったことがありましたが地域の人たちが時間をかけて植え直したことで今のこの景色につながっているんです。
寺崎アナウンサー「これが3月に向けてつぼみがパッと花開いて華やかなつつじ園ができていくのが本当に楽しみです」
ツツジとともに寺崎さんのアナウンサーとしての開花もお待ちしております!東村つつじ祭りは来月1日から21日まで3週間開催されます。
寺崎アナウンサー「3月に向けてはどんな期待を持っていますか?」
東村企画観光課 神谷拓弥さん「まだつぼみの段階なので、3月1日祭り開催の日に向けて、しっかり花が咲くように管理して来園者に向けて準備していきたい」
初めての東村を満喫した寺崎アナ。雄大な自然と共生し、多くの人をひきつけるユニークな村にほれ込んだ一日でした。
寺崎アナウンサー「きょうは丸一日、東村を回ってきました。地元の特産品ややんばるの豊かな自然、そしてそれを守る取り組み。沖縄唯一の魅力がこの東村には詰まっているということを感じました。初めてだったんですが、東村のことが好きになりました。そして3月にはつつじ祭りが開催されます。週ごとに違った種類のツツジが見られるということで、私は3月に2度、また東村に来ます」
以上、お散歩プラス東村でした。