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現存する沖縄最古の映画館で、芝居小屋としても親しまれた首里劇場の保存と活用方法を考えるシンポジウムが開かれました。

歴史や文化的価値などを知ってもらい、名劇場のこれからを考えていこうと首里劇場調査団がシンポジウムを主催しました。現存する県内最古の映画館である「首里劇場」は、館長の急逝によって去年4月に閉館を余儀なくされました。後継者がいないことや、建物の老朽化で再開のめどがたっていないなか、首里劇場を記録に残そうと、有志らが去年7月から芸能興行や建築の視点で調査を続けています。

シンポジウムでは、建築士の普久原朝充さんが「戦後に建てられた1000平方メートル近くある木造建築は県内でもここだけだ」と述べ、歴代の館長がそれぞれの時代に創意工夫しながら維持してきた劇場は、戦後の文化的遺産としても価値があると強調しました。

訪れた人たちは、戦後の大衆文化を伝え残すために何ができるのか、登壇者の話を熱心に聞き入っていました。