あす2月14日はバレンタインデーです。家族や恋人にプレゼントを準備している女性も多いのではないでしょうか。ですが、世界的に見るとバレンタインデーは一般的に、男性から女性に「花」を贈ることがトレンドとなっているんです。
日本ではまだ根付いていない、花を贈る文化を広めようと花屋の花の奮闘が続いています。
ハートの形に並べられた赤のカーネーションに、花瓶に生けられたたくさんの花が商業施設の一角を華やかに彩っていました。
例年、年明けで寒さが続く1月と2月は花を買う人が少なくなる傾向にあります。そのため、業界では「フラワーバレンタイン」と銘打って、消費拡大につなげようとしているのです。
のぼりに書かれた「フラワーバレンタイン」とは、男性から女性に花を贈り、愛を伝えるというもので、世界では主流となっていて2月14日は「世界で最も花が売れる日」と言われるほどです。
女子中学生「(Q.フラワーバレンタイン、聞いたことある?)ないです」
20代女性「男性からですよね、日本も欲しいです。お花ほしいです」
日本では、感謝や想いを花で伝える文化はまだ浸透していないようです。
昭花園・名城寿人さん「まだ一般の方にあまり知識として覚えて頂けていない部分というのがものすごく多い気がする」
花の魅力をより多くの人に知ってほしいとイベントに参加する名城寿人(なしろ・ひさと)さんは、那覇市で、創業100年以上を誇る花屋の3代目店主です。
昭花園・名城さん「市場の方にはお任せというか、(花の)色たくさん種類入れてねっていう注文をしているんですよ。なので、どういう色が入っているかなとかっていうのを見ている感じですかね」
県内にあるほとんどの花屋が県中央卸売市場で花を仕入れています。バレンタインを4日後に控えたこの日は、菊やバラ、カーネーションなど17万本の花が入荷されました。
沖縄は切り花の出荷量が全体の8%を占め、全国2位と花の生産が盛んです。ただ、購入額では年間4738円と県庁所在地別ではワースト3位となっています。
花をたくさんつくっているのに、買う習慣が根付いていない現状があります。
昭花園・名城さん「(花屋に)一人では入りずらいとかね、特に男性の方とかっていう課題もたくさんあるので、お花っていいんだよっていうのは、常にアピールできるようには心がけております」
バレンタインをきっかけに「花のよさ」を実感してもらおうと、県内にある13の花屋が集まりました。
最初はプレゼントや自分用に購入する女性が多く目立ちましたが、徐々にパートナーや家族と一緒にやってくる男性客も見えはじめました。
先週結婚した男性「ミモザって店員さんがお薦めしてくれた、春に向けての花っぽいです。かわいいですね。(Q.どんな奥様ですか?)めちゃくちゃ穏やかで趣味もあって、めちゃくちゃかわいい最高の嫁です。ドキドキですね、早く渡したいです」
結婚3年目初のフラワーバレンタインを購入した男性「バレンタインの日にチョコとか関係なく男性の方からお花を渡すって(聞いて)やらなきゃって思って」
昭花園・名城さん「一回きりで終わるのではなく、自宅に花をというのが一番の目標にはなってくると思う。自分が入りやすいっていうお花屋さんをまずは見つけて、そういうところから気軽に買えるようにいろいろ探して回ってほしいと思います」
バレンタインの本番はあすです!男性のみなさん、照れくさくても勇気を出して、思いを込めた「花のラブレター」を贈ってみてはいかがでしょうか。