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QABのアナウンサーが県内各地を歩いて地域の魅力を発見するコーナー、「お散歩プラス」です。今回は、本島北部・東村を寺崎アナがめぐってきました。

沖縄の特産品として徐々に認知度が高まりつつあるコーヒーを堪能しました。また、自然豊かな地域をめぐりながら、その自然を守る工夫にも出会ったようです。

寺崎未来アナウンサー「こんばんは。お散歩プラス東村です。私は沖縄に来て2年になるのですが、東村は初めて。今日は本当天気が良くて風が気持ちよいです。」

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

寺崎アナがやってきたのは、本島北部、東村。東海岸・太平洋に面し、人口1700人ほどの自然が豊かな地域です。東村南部・慶佐次(げさし)にある又吉コーヒー園。約3万坪の農園内を走行しながら やんばるの豊かな自然を体感することができます。バギー初ライドの寺崎アナでも周りの景色を楽しみながら走ることができている様子。そのまま、コーヒーを栽培している農園へと向かいます。

寺崎未来アナウンサー「バギーを降りて農園にたどり着きました。2mくらいの高さの木が奥までなっていますね。」

案内してくれるのは、又吉コーヒー園のオーナー、又吉晃さん。この農園は7年ほど前にバラなどの花を育てる造園を改装したもので今ではコーヒーの収穫や焙煎が体験できる人気の観光地となっています。

又吉コーヒー園 又吉晃さん「赤い実と青い実があります。青い実はまだですね。赤く熟したものから獲っていきます。」

寺崎未来アナウンサー「沖縄のコーヒー豆の特徴はなんですか?」

又吉コーヒー園 又吉晃さん「まず甘さがあり、酸味、苦みがそろっている。」

沖縄ならではの味がするというコーヒー。又吉さんに薦められ、まずは実そのものをいただくことに。

寺崎未来アナウンサー「いただきます。プチプチっていった。」

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

又吉コーヒー園 又吉晃さん「全部食べたんですか?」

寺崎未来アナウンサー「種まで食べちゃった。」

又吉コーヒー園 又吉晃さん「種まで食べても良いんですけど、種が豆なんですよ。初めてですよ種まで食べた人は。」

寺崎未来アナウンサー「他の人がやっていないことをやってしまいました。」

コーヒーの元になる種まで食べてしまいこの道のベテランをも驚かせてしまった寺崎アナ。改めて、きちんとコーヒーの味を確かめるべく、併設されているカフェへ。

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

寺崎未来アナウンサー「いただきます。おいしい、フルーティーですね。果実が甘かったんですけど、その甘みが直接伝わってきて、今飲んだ時に口いっぱいに広がりました。」

又吉コーヒー園 又吉晴香さん「そうですね、沖縄のコーヒー自体がフルーティーなので、沖縄の華やかな味わいが出ていますね。」

又吉さんは沖縄のコーヒーを世界に発信していきたい。そのために、県内外の人にもっと魅力を知ってほしいと話していました。華やかな味わいにほっと癒される沖縄のコーヒー。収穫体験は4月末までできるということです。

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

おいしいコーヒーで一服し、お散歩を再開。村内を歩いてみると、やはり緑の豊かさに目を惹かれます。おととし世界自然遺産に登録されたやんばるの森など、東村は面積の73%が森林に囲まれ、国の天然記念物に指定された沖縄本島最大級のマングローブ林や大きな板根の張ったサキシマスオウノキ、沖縄県最大で県民の水源、福地ダムといった個性的かつバラエティーに富んだ自然環境があります。

東村のおいしい空気を吸いながら、美しい桜の下を歩いている寺崎アナ。その脇に何やら銀色の柵が続いていることに気付きました。この柵は一体何なのか?山と水の生活博物館の渡久山尚子さんに話を聞きました!

寺崎未来アナウンサー「林道で柵がずっと続いているのですが、これは一体なんですか?」

渡久山尚子さん「こちらはマングースの北上防止柵と言って、特定外来生物であるマングースがやんばるの世界自然遺産に入ってこないように東村の福地ダムから大宜味村の塩屋までつながっている柵です。」

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

世界に誇るやんばるの自然環境。ただ、放っておくだけでは維持できません。過去には外来種であるマングースによるヤンバルクイナなどの希少生物への危害が多発していました。その防止策として設置されたのがおよそ7キロにも渡るこの柵です。

渡久山尚子さん「マングースが南側から北上しないようになっている。」

寺崎未来アナウンサー「今も鳥のさえずりが聞こえてきて自然が豊かな環境なんだなというのを柵の手前でも感じます。」

東海岸から西方向に道路沿いに柵が7キロも続いているのは、沖縄ならではですよね。寺崎)マングースがつめをかけてよじ登れないよう、柵は縦向きにできていて、穴を掘って下から侵入しないようL字になっているなど工夫が施されています。

環境省によると、2021年度、柵から北の地域でのマングースの捕獲数は46頭、この数は2007年度と比べて13分の1まで減少していてそれにともない希少生物の個体数の回復傾向も見られています。

渡久山尚子さん「この柵が防止になるのかと思ったんですけど、(マングースの)目撃情報も減っているし、柵の内側ではマングースの捕獲数が減ってきていると伺っているので柵は大事だったんだなと思いました。」

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり

やんばるの自然を守る人々の取り組みを知ったところで今回のお散歩プラスはここまで。次回は、どちらが緩いのか!寺崎アナと東村のゆるキャラたち。さらにこれから?見ごろを迎えるつつじの魅力もお伝えします。

お散歩プラス#31 東村 うっとり大自然でゆったり