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皇室に代々受け継がれてきた名宝の中から沖縄にゆかりのある品々を集めた特別展が1月20日から那覇市で開かれています。

この特別展は、皇室が守り伝えてきた美術工芸品に見て触れてもらおうと企画されたもので沖縄で、一堂に集めて公開されるのは、初めてです。

会場には、琉球最後の国王尚泰王の孫から皇太子時代の明治天皇に献上された螺鈿細工の机など沖縄にゆかりのある絵画や工芸品など48点が並んでいます。また、皇室の伝統的な儀式で用いられた装束や着物をはじめ色彩豊かに表現された綴織の壁掛けなど名宝の数々も展示されています。

このうち、箔絵や漆絵を用いて山水風景があしらわれた硯箱と料紙箱は、旧桂宮家に伝えられた品で、琉球ならではの技法で描かれた人々の表情や愛らしい仕草が目を引きます。

宮内庁三の丸尚蔵館・五味聖主任研究官は「沖縄の作品は、“里帰り”という形で今回、ご紹介しています。ぜひ、作品が伝えられた物語、歴史的な背景の解説を見ながら楽しんでいいただければと思います」と話しました。

この特別展は、2023年2月19日まで県立博物館・美術館で開かれています。