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過去最多の原告数で臨む今回の訴訟、改めて「静かな夜を返して欲しい」と訴えました。

嘉手納基地周辺の住人が、早朝・深夜の航空機の離発着の差し止めなどを国に求める第4次嘉手納爆音訴訟の第1回口頭弁論が開かれました。

那覇地裁沖縄支部の近くで開かれた事前集会では、「静かな夜を返せ」という住民たちの願いが書かれた旗が掲げられました。

嘉手納基地の早朝・深夜の航空機の離発着や騒音の差し止めなどを求める裁判は41年前から続けられていて、4度目となった今回は、過去最大となる3万5500人余りが原告として参加しています。

裁判では、午後7時から翌日午前7時まで航空機の離着陸の禁止を求めていくほか、国にアメリカ軍に対して飛行差し止めを命じる立場にあると認めさせ、騒音の規制措置などをとらせるよう訴えていく方針です。

新川秀清原告団長は「子どもたちがおもいきりあそび、学べる沖縄であるために頑張りぬいていきましょう」と訴えました。

1月19日に行われた第一回口頭弁論では、原告の住民3人が意見陳述を行い、そのうち嘉手納町在住の男性は、「夜に子どもを寝かしつけてもすぐに爆音で起こされ寝不足となり仕事で運転なども多いのでもしものことがないか心配」だと不安な気持ちを吐露しました。

一方、国は、原告側の訴えを退けるよう求め、争う方針です。原告のひとりは、「爆音だけでも(なくせるように)我々の願いを聞いてもらえたらと思います」と話します。

これまでの判決では、国は、軍の活動を規制する権限を持たないとする「第三者行為論」に終始しています。次回の裁判の期日は調整中で、4月以降に行われる見通しです。