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75年前に沖縄県にある伊江島でアメリカ軍の爆弾が爆発した事件で多くの島民が犠牲になったことを伝えるシンポジウムが1月15日に広島県で開かれました。

広島在住の県出身者などでつくる市民団体やボランティアが開催したシンポジウムは原爆投下と同じ日付けの8月6日に伊江島で悲惨な出来事が起きたことを伝えるとともに平和のあり方について考えてもらおうというもので約100人がパネリストの話に耳を傾けました。

「伊江島LCT爆発事件」は沖縄戦の終結から3年が経ち徐々に元の生活が取り戻されようとしていた1948年8月6日に起きたものです。

戦時中に米軍が持ち込んだ未使用の爆弾を海上投棄するため、輸送船に積み込む作業していた時に荷崩れを起こして爆発したことで島の住民が巻き込まれ、200人近くの死傷者が出ました。沖縄のアメリカ軍が関わった事件では戦後最大とされています。

シンポジウムでは爆発事件で父親を奪われた体験者が涙ながらに悲惨な事件を振り、同じ悲劇が繰り返されないためにも過去の出来事を知ることが重要だと伝えました。

広島県在住の女性参加者「(LCT爆発事件が)戦後のことだったんだって聞いてすごくびっくりした。離れてるけど自分事として、捉えていくように努めたいなと思って」

広島の高校生の参加者「同じ8月6日に残酷な出来事があったことをいろいろな人に知ってもらいたいので学校でも友達やいろんな人にこのことを話していきたいと思います」

会場となった施設では「伊江島LCT爆発事件」を伝えるパネル展が1月23日まで開かれています。