番組の最後は、県内の今年1年間を振り返る2022年録・きょうのテーマは「世相」です。ことし1年の県内の動きをまとめました。ニュース・キャッチーのことしの放送はきょうまでです。それでは少し早いですが、よいお年をお迎えください。
コロナ禍のなか幕を開けた2022年。県内では、感染力の強い変異株「オミクロン株」が猛威を振るいました。
1月9日から約1ヶ月 まん延防止等重点措置の適用、飲食店などには時短営業要請
アゲサワ・ヒロ店長「お酒を飲んで楽しく会話が弾んだ時にはもうお店を閉めないといけない。これ以上はお酒は出せませんというルールをこちらから提示しないといけないというのは、すごくつらいこと」
さらに、この夏の第7波。8月3日には過去最多となる6179人が発表されました。今年1月からの県内の新規感染者は48万人を超えています。
大きな感染の波が押し寄せた1年でしたが、一方で様々な社会経済活動が再開されました。3年ぶりという言葉をよく耳にするように。
宮古島からの帰省客ら「久しぶりに里帰りで」迎えに来た人「3年ぶり。身長大きくなっているし」帰省客「3年間会えてなかったから、その3年間分のお話したいです」
3年ぶりに行動制限のない夏、久しぶりに家族との再会を喜びます。
石垣島では、あの世から使者とされるウシュマイとンミーも、感染対策をして3年ぶりにやってきました。
ンミー「いっぱいおいしいものを食べて元気な体をつくることがコロナ対策いちばんよ~」
泣く男の子「こわい、こわい」また、宮古島ではコロナ禍で姿を見せていなかったパーントゥも3年ぶりに登場。夏以降、各地で伝統行事やイベントが3年ぶりに開催されるなど、少しずつ活気が戻り始めます。「毎年やるべき」
3年ぶり那覇大綱挽 規模を縮小して開催、開始直前に綱が切れ、ことしは東西「引き分け」に
寺崎アナ「第7回世界のウチナーンチュ大会閉会式が始まりました。スタジアムのなか、大きな拍手と指笛が響いています」
新型コロナの影響で6年ぶりに開催された世界のウチナーンチュ大会、世界各地にはばたいた県出身者や沖縄にルーツを持つ人たちが再会。閉会式には7699人が参加、5年後の再会を誓う。
復帰50年の今年は、一時代を築いた場所が静かにその役目を終えました。県内最古の映画館、首里劇場。3代目館長の金城政則さんが4月に急逝、後継者がいないことで閉館に。
そして、那覇のまちぐゎーを象徴する風景も、また一つ姿を消しました。地域ととも紡いできた71年の歴史に幕。
呉服店を営む 比嘉園子さん「もうすべてに感謝。ここがあったからこそ、私、自分自身も学校出られたし子どもたちもそれなりにやってこれました。すべてに感謝」
「首里の織物」女性初の人間国宝、宮平初子さん。3月7日死去99歳、認定技術の研究や後継者の育成に尽力。
琉球芸能初の人間国宝、照喜名朝一さん。9月10日死去90歳地謡として幅広く活躍し琉球芸能界を牽引した。
芭蕉布の人間国宝、平良敏子さん。9月13日死去101歳芭蕉布復興や後継者育成など伝統を紡いだ。
音楽プロデューサー普久原恒勇さん死去89歳。代表曲「芭蕉布」など数々の名曲生み沖縄音楽界に大きな功績残す
コロナ禍でも本格的に動き出したのが首里城正殿の再建です。再建に使われる御材木を首里城に奉納する木遣行列には多くの人たちが詰めかけ、「令和の復元」を願いました。
訪れた人「一日も早く復興して、琉球、あるいは沖縄のシンボルとして、首里城がみんなにお披露目できるように、みなさんにご尽力いただいきたい」
正殿は2026年秋ごろ完成する見込みです。
穏やかな日常を取り戻そうと、一人ひとりが歩み始めた2022年。コロナ禍を乗り越えた先にある未来を見据えて。来年はみなさんに希望をもたらす話題を多くお届けできる年になりますように。