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沖縄県の訴えを退けた一審、二審の判決が確定しました。辺野古の新基地建設をめぐって県の承認撤回を取り消した国の裁決が妥当だったのかを争った裁判で最高裁判所は、12月8日に県の上告を棄却しました。
辺野古新基地建設の埋め立て「承認撤回」をめぐっては、国に取り消された撤回の効力の回復を求めて県が裁判を起こしていました。最高裁が訴訟を起こす資格がないとしたこれまでの判断を指示して県の上告を退けました。
松野官房長官「本日、最高裁判所において沖縄県の上告を棄却する判決が言い渡されたものと承知をしており沖縄県の訴えを不適法とする国の主張が最高裁判所に認められたものと認識をしています」
一審・二審と敗訴が続いていた県は、承認撤回の正当性を訴えるため上告していました。
玉城知事「今回の判決は、抗告訴訟によって審査長である国が行った裁決を争うこと自体を認めておらず、沖縄県が取り消し訴訟を提起する適格を有しないとして、内容について審議を行わずに上告を棄却したものです。地方自治体と国はあたかも上級下級の関係にあると言わんばかりの判断をしたものであり、地方自治の観点からも問題があると言わざるを得ません」
辺野古をめぐる県と国の法廷闘争は「設計変更の不承認処分」でも続いていて、互いに歩み寄りを見せない平行線のままです。