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那覇市の繁華街「栄町」にある飲食店を営む女性が殺害された事件について、かつて店を取材したことがある男性写真家が女性店主の人柄などについて話してくれました。

写真家・岡本尚文さん「優しさとともに、やっぱりすごく自分を律して厳しい人だというのは非常に感じたんですよね。入るのにドキドキする店って今は少ないと思う」

写真家の岡本尚文さんは、東京と沖縄を行き来しながら戦後の沖縄の生活や歴史を記録するため取材を続けていて、「おでん東大」には20年以上通い続けるなど栄町を代表する店の1つとして取材していました。

岡本さんによりますと、店主の長濱美也子さんはボリビア生まれ・ブラジル育ちで1975年に沖縄に戻ってきました。

70年近い歴史を持つ「おでん東大」の3代目店主として28年前から長濱さんが店の切り盛りを続けていて、いつも行列ができるほど客で溢れるせわしない店内で気配りを忘れない姿が印象的だったといいます。

写真家・岡本尚文さん「お客さんとの関係がやっぱり一番の大きな原動力だったんじゃないかな、店の看板メニューに焼きてびちが加わったのは、常連客とてびちの食べ方について話していた際に試した実験からだった」

長濱さんという店主を失い閉店という突然の知らせに、岡本さんはショックを隠しきれないでいます。

写真家・岡本尚文さん「栄町は弱い人たちが来る。でもそれを受け入れられる街、そうやって人がこれる場所っていう意識を持ってお店をやってたんだろうなと思ってます」