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南大東島で飼育していた38匹の猫を糞などが堆積する劣悪な環境に置いて虐待した動物愛護法違反の疑いで警察は11月30日に50代の女を逮捕しました。

濱元晋一郎記者「午後3時40分、全身防護服に、ゴーグル、マスクで完全防備した捜査員が家宅捜索に入りました」

警察などによりますと、住所不定無職の50代の女は南大東島で借りていた建物の中で猫38匹を糞などを処理せずに少なくとも数cm堆積するような劣悪な環境に置いて虐待した疑いがもたれています。

捜査に同行した獣医師「現場はアンモニア臭が漂い、床は糞尿まみれで害虫が大量にいて飼育される猫に悪影響を及ぼす環境」

9月下旬に村が立ち入り調査をした際不衛生な状況で不適切に飼育していたことが確認されていて「動物虐待の疑いがある」という相談を受けた警察が捜査を進めた結果、11月30日に50代の女を逮捕しました。

家宅捜索では猫や関係書類などの証拠品が押収されました。

周辺住民「いつもエサを持っていたりするもんで、もう何年にもなりますよ。子どもたちがよく言いますよね、通るたびにちょっと臭いするとか。糞がすごいんですよ、臭いが、風向きで」

関係者によりますと逮捕された女は少なくとも11年前から集めた野良猫あわせて50匹以上を飼っていたとみられています。

QABの取材に対して逮捕前に女は「殺処分から守りたい一心だった」と語りました。

逮捕された女「動物法とか愛護法とかあまり知らなくて、とにかくこの子たちを助けなきゃ、命をつなげないとというのしかなかった。今、自分がいるのは、この子たちのおかげなので、今は私がこの子たちを助けなきゃと思う」

警察の調べに対して50代の女は「悪い環境だとは思うが、私の感覚では虐待ではありません」と容疑を否認しています。

飼われていた猫たちは今後、動物愛護団体に引き取られることになっています。