おととい開幕したジャパンウィンターリーグです。プロを目指す野球選手たちの登竜門、県勢選手たちも初日から見せ場をつくりました。
おとといアトムホームスタジアム宜野湾で開幕したジャパンウィンターリーグ。
プロ契約を目指してスカウトにPRする機会を求めている選手が主に参加するウィンターリーグは海外では北中米や台湾などで行われていますが、日本では県内4球場で1カ月かけて22試合行われる今回が初めての試みとなります。
舞台となった沖縄には社会人を中心に大卒、高卒選手や海外からの参加も含め70人が集まりました。体力測定の結果やポジションを考慮の上、4つのチームに分けられ試合が行われていきます。
そのうちの2チーム、ウイングスとストリングスが対戦した開幕ゲーム。双方とも社会人選手が中心となる中、県勢選手は5人が出場しました。ウイングスのマスクをかぶったのはビッグ開発の20歳、根間彪河(ねまひょうが)。
WINGS・根間彪河選手「自分よりもレベルが高い人が多い中で、自分の力をどれだけできるかと試しながら一番は楽しみながらということで、学んでいこうかという気持ちでやってきた」
初めてバッテリーを組んだ先発投手とは2イニングで3失点。マウンドに足を運び声をかけながらも初実戦の難しさを実感しました。その中、3回からは2人目として同じビッグ開発所属の幸地亮汰(こうちりょうた)が登板。
WINGS・幸地亮汰選手「根間選手といつも組んでいたので普段通り。しっかりバッテリーで積み上げてきたものも絶対にあると思うので」
レベルアップしてアピールしたいと参加したウィンターリーグ初戦。緩急をつけた投球が光りました。
WINGS・根間彪河選手「いつも組んでいるのでここはチームメイトとして、2人で抑えてやろうという気持ちで自分は配球していた」
幸地は2イニング打者6人を完全に抑え、4奪三振。上々の初登板でした。
WINGS・幸地亮汰選手「まっすぐがしっかり伸びてくれていて変化球も切れていて、いい感じで結果が出てくれたのでよかった」
対するストリングスも県勢ピッチャーが登板しました。2人目として3回に登板した沖縄電力の松川竜之丞(まつかわりゅうのすけ)。
STRINGS・松川竜之丞選手「身長(170cm)は小さいがこの中でスピードボールの球速だったり、そこでアピールできればいいなと思っている」
ヒット1本を許しましたが1イニングを無失点。三振で締めました。
STRINGS・松川竜之丞選手「目標は3者三振。もし2イニングあれば6者三振という目標があるので、楽しみながらやっていきたい」
もう1人はビッグ開発の21歳、サウスポー大城蓮(おおしろれん)。タイムリー内野安打を許すなど1イニング3失点。こちらは次の登板に捲土重来を期します。
STRINGS・大城蓮選手「長い期間行われるので、力で抑えていくピッチングをもっとアピールしていきたい」
打撃陣で見せたのはウイングスの4番、沖縄電力の26歳、新城翔太(しんじょうしょうた)。3対3の5回、2アウト3塁の場面でした。
WINGS・新城翔太選手「4番の仕事、タイムリーヒットを出すことができてうれしかった。(沖電)監督の強い推薦もあって参加したが、自分自身も独立リーグでの経験があってNPB(日本の)プロに憧れがあって、チャンスだと思って参加を決めた」
7イニングまで、または2時間を越えたら新しいイニングに入らない特別ルールで行われている試合は6回、ストリングスが2アウトから連続タイムリーでサヨナラ勝ち。記念すべき開幕戦を制しました。
見せ場をつくりながらもチームはやぶれたキャッチャー根間。レベルアップに向けた課題に取り組みます。
WINGS・根間彪河選手「結構ハードだとは思うがめったにない機会なので、体力面であったり長く試合は続くが準備して取り組んでいこうと思う」
ウィンターリーグは始まったばかり。来月25日まで県内4球場で計22試合が行われる予定です。