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国の重要文化財に指定 琉球王国時代の古文書など3件

国の文化審議会が沖縄県の文化財3件を国の重要文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。

重要文化財として答申されたのは「銘苅家文書」と「琉球国王朱印状」、「上江洲家関係資料」です。銘苅家文書の内訳は、古琉球と近世琉球の朱印状、尚円生誕地を描いた絵図です。

琉球国王朱印状は国王が官人を任用する際などに出した公的な文書でこれは古琉球の宮古島に関する唯一のものです。これらは、戦災で数多くの資料が失われた沖縄において琉球史研究上たいへん重要としています。

また、17世紀末以降に具志川間切の地頭代を歴代務めた上江洲家の資料群は、家譜を含む文書・記録や、冊封使や国王の使者が遺した書画、また、地頭代の功績を賞賛し王府から与えられた掛床を含む器物など1900点あまりから構成されています。

この資料は、琉球王国による離島支配のあり方、第2尚氏時代から昭和時代にいたる上江洲家の家の経営や、生活文化などを伝え、政治経済史、文化史上などに学術的価値が高いということです。