続いては地元・沖縄での開催となった、高校野球・秋の九州大会です。劇的な勝利を重ねてきた沖縄尚学が決勝でも逆転勝ちで9年ぶりの優勝を果たしました。
9年ぶりの地元開催となった秋の九州大会。その9年前と同じく、決勝戦に駒を進めた沖縄尚学は、長崎1位の長崎日大と対戦しました。
1回、相手の3番バッター、豊田(とよだ)喜一の2ランホームランで先制を許すと、3回には4番平岩悠生(ゆうき)のタイムリーで、3点のビハインド。序盤は苦しい展開となります。
しかし、準々決勝・準決勝と2試合連続でサヨナラ勝ちを収め、勝負強さを見せてきた沖縄尚学。
佐野春斗主将「きのうよりきょうの方が空気が重たかったけど、あきらめることなく自分たちの野球をやって1点ずつ返していこうと言っていたので」
4回、4番仲田侑仁・5番石川純平・6番宮平良磨の3連続タイムリーで同点に追いつきます。その後1点を勝ち越され、再び追う展開となって迎えた7回、 1アウトから、8番キャッチャー大城和平がヒットで出塁すると、準決勝まで先発ピッチャーを務め、投打で活躍してきたエース東恩納蒼が代打で登場。ヒットでつなぎ、チャンスを作ります。
打席には今大会バッティング好調の1番知花慎之助。
沖縄尚学 知花慎之助選手「同点のチャンスだったので後ろにつなぐことだけを考えていた。芯でとらえて低い打球で打つことを意識していた」
これで同点に追いつくと、さらに2番キャプテンの佐野春斗。連続タイムリーで一気に逆転に成功します。その後、マウンドにあがった東恩納は9回に1点を失いますがリードを守り切り、今大会を締めました。沖尚は前回地元開催だった2013年以来の優勝。来年春のセンバツをほぼ確実にするとともに来月おこなわれる全国大会・明治神宮大会への出場権を獲得しました。
沖縄尚学 東恩納蒼選手「まだ期間が短いけど、しっかり調整してもっとレベルを上げて全国に挑戦したい。一つひとつまずは勝って優勝できたらと思っている」
沖縄尚学 佐野春斗主将「九州大会を通して劣勢の場面からひっくり返すという新たな一面が出せたのは自信にもなったし全国はまだまだ強いチームが多いと思うので強いチームにも粘り強く自分たちの野球ができたらと思う」
明治神宮大会の初戦は、来月19日、東北代表の仙台育英との対戦が決まっています。