楽園の海 案内は水中カメラマンの長田勇さんです。宜しくお願いいたします。今回のテーマは「フシギ!水中生物の得意技」です!
長田勇さん「今回は、水中生物の得意技をいくつかご紹介したいと思います」
では早速VTRをご覧いただきましょう!
長田勇さん「まずはこちら」
サンゴの被度が高い豊かな環境のスポットですね。
長田勇さん「写っているのは私なんですが、撮影している場所は、ちょっとした岩の窪みです」
気になります!
長田勇さん「このような環境を好む魚が・・・アオギハゼ。 体長2cmほどの小さな魚です」
小さい!かわいらしい!!!
長田勇さん「得意技は何かというと・・・逆さまになってのホバーリング」
ええええ!?おもしろい!
長田勇さん「胸ビレを使ってコントロール。ほぼほぼ他のヒレは動かしてないんですが、この状態を維持出来るんです。なかなかの得意技ですね。
すごいです、そしてこちらもサンゴがいっぱいですよ!
長田勇さん「サンゴ礁で逃げ惑う魚がいます。クロハコフグ。可愛らしい顔してるフグですが得意技は、安定した方向転換。こちらはハイスピードカメラで撮影した映像です上に行くときは・・胸ビレと尻ビレを巧みに使います。向きを変えるときは、尾ヒレと背ビレを使います」
ヒレの使い方が何とも絶妙ですね
長田勇さん「続いてはハナミノカサゴ」
毒がありますので注意ですが見学するだけだと本当に美しいですね
長田勇さん「先ほどのフグと比べると、ヒレの数が全然違いますが、どのような得意技があるのかと言うと・・・上半身は全く使わず下半身のみで移動出来るんです。
ほんとですね!
長田勇さん「顔の周りにも色々とヒレがついてますが、飾りのようなものなんでしょうね。尾ヒレの使い方が絶妙なんです」
こちらは長田さん!すごい姿で撮影に挑まれています。
長田勇さん「岩陰でカメラを構えているんです、覗き込んでいる先にいる生き物は・・・二枚貝の仲間、ウコンハネガイ」
鮮やかな色ですね。え!?光ってる!?
長田勇さん「真っ赤な外套膜も綺麗で目立つ貝ですが、なんといっても電飾のような煌びやかな光。自ら発光させているようにも見えますが、実は違うんです」
ええ!??
長田勇さん「これ、水中用ライトの光を反射させているんです。得意技は、光の反射!捕食者への威嚇やプランクトンなどの餌を誘き寄せるため、と言われています」「他の生物からは、ライトなしでもこの反射が見えるのか?まだまだ解明されてない事の多い生き物です」「そしてこちらはウミウシの仲間、ムラサキウミコチョウ」
色が綺麗ですね?。
長田勇さん「大きさは2cm。得意技を見せてもらうために、まずは手のひらへ。しばらくすると・・・」
やさしくやさしく・・・ですね。わ!羽ばたき始めました!
長田勇さん「得意技は、泳ぐ事。しかも華やか。ジュディオングさん思い出しました」
見事な舞を披露してくれました!
長田勇さん「こちらは優雅に泳ぐマンタ。そのマンタについている寄生虫を食べようとする魚がいます。ホンソメワケベラ。マンタの口の所にいるの、分かります?」
すごい!自然界のフシギですね。
長田勇さん「サザナミヤッコがテーブルサンゴの上でのんびりと泳いでますが、これは同じく、寄生虫を取ってもらうため。得意技は、忍びよりの術。様々な水中生物の寄生虫を取ってあげているんです。流石に、小さすぎて寄生虫は写りませんが、エラの中まで入り込んで寄生虫を取ろうと頑張ってます」
自然界の成り立ちってスゴイことばかりですね。
長田勇さん「最後はカンザシヤドカリ。サンゴに住んでいるように見えますが、元々ゴカイの仲間が住んでいた穴を利用しているヤドカリ。穴に入って生活しているため、貝殻を持たないヤドカリなんです」
得意技は、プランクトンキャッチです。ヤドカリの仲間には珍しく、長い羽状の触覚を持っています。アップで見ると、、、綺麗な触覚ですね?。この触覚に餌を引っ掛けて食べるんです」
器用に操ってますね。
長田勇さん「この得意技のおかげで、一切穴から出ることなく生活できるんです」
様々なフシギ&得意技を見せていただきました。
長田勇さん「私の得意技は・・・水中で撮影するという技しかないので、これからも頑張ります」
ありがとうございました、以上楽園の海でした。
取材協力 ブルーリーフ