※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

おととい、きのうの2日間天皇皇后両陛下は、「美ら島おきなわ文化祭」の開会式出席などのため即位後、はじめての沖縄を訪問されました。

那覇空港で玉城知事や関係者の出迎えを受けた天皇皇后両陛下。

即位後、初めての沖縄訪問、お二人がそろって訪問されるのは、皇太子だった1997年に全国農業青年交換大会に出席されて以来です。

両陛下が向かわれたのは、糸満市の平和祈念公園。

前回の訪問のときも、両陛下は訪れていて、国立沖縄戦没者墓苑で花を手向けられたあと、沖縄戦で家族を亡くした遺族に声をかけられました。

その際、遺族の男性がバランスを崩し、両陛下が心配され椅子に座るように促す場面も。

両陛下 沖縄訪問まとめ

照屋苗子さん「あの悲惨な戦争のことを、命の大切さと、平和の尊さをどうしても真実として伝えたいと思うので、研修会などではそうお話をしていますよということを、お話を申し上げましたので」

「雅子さまから、「貴重な話をいただきました」との言葉をいただいた」

そのあと、沖縄戦で犠牲となった人々の名前が刻まれた「平和の礎」と、「平和記念資料館」を訪問され沖縄戦当時の犠牲になった住民の写真や、証言などの展示を見られました。

訪問後、両陛下は侍従を通じて「沖縄戦の悲惨さや私たちが現在、享受している平和のありがたさを思い、改めて平和の大切さを心に刻みました」と感想を出されました。    

訪問2日目、両陛下は、「美ら島おきなわ文化祭」の開会式に出席されました。

両陛下 沖縄訪問まとめ

天皇陛下 お言葉「広く国民の間に沖縄に対する理解が、一層深まる大会になるよう期待しています」

式典では、これまでの沖縄の世替わりの様子を歌とダンスで表現する時代絵巻風パフォーマンスを観覧されました。

その後、両陛下は開会式やパフォーマンスの出演者と交流され、伝統芸能をはじめたきっかけやしまくとぅばなどについて懇談されました。

富田めぐみさん「皇后さまから、「衣装がとてもきれいでした」とお言葉をいただきまして、(中抜き)(今回)きれいな衣装をそろえましたので、衣装のこともほめていただいてとても嬉しかったです」

嘉数道彦さん「今回沖縄には実際い来ていただいて、生の音と言葉と踊りをみていただいて、実際に関わった私たちとも交流の場も作っていただけたというのは、大変嬉しく光栄に思っております。また、それを機に私たちもしっかりまた、大切に(文化の)継承に務めていきたいという気持ちを新たにいたしました」

両陛下は、宜野湾市立体育館に移動され、小学生から高校生による三線の演奏を鑑賞され、にこやかな表情でお聞きになっていました。

そして、最後の訪問地はことし4月に開館したおきなわ工芸の森です。

両陛下 沖縄訪問まとめ

ここでは、展示品やワークショップの様子をご覧になり、絵を描いている子どもたちと交流されました。

絵は完成したあと、全部つなげて5mほどの大きな絵にして、美ら島おきなわ文化祭が開催されている会場や閉会式で展示するということです。

2日間の沖縄訪問を終えられた両陛下は、県の関係者に見送られ特別機で戻られました。