いよいよ今週木曜日に迫りましたプロ野球ドラフト会議についてです。こちらに県勢注目選手をまとめました。プロ志望届を出した高校生や大学生、社会人でプレーする選手で名前が挙がっている県勢選手たちになります。その中でも特に注目したい選手たちに、夢への思いを聞きました。
今年のプロ野球ドラフト会議で県内で最も注目されているのが、沖縄大学の仲地礼亜。ストレートの最速は151キロ。さらに多彩な変化球を持ち合わせている本格派右腕で今回、ドラフト指名を受ければ沖縄県内の大学では史上初めてのことです。
仲地礼亜選手「去年の全国（選手権）が終わってから少しずつ評価されている（と）自分はあまり思わなかったが周りの声とかで残り1年ここで真剣に取り組んでみようと思って、そこから意識するようになって、練習もトレーニングもやるようになった」
去年、県勢として10年ぶりに出場した全日本選手権で相手校のプロ注目投手と同等に投げ合ったことで一気にスカウトの視線を集めました。そんな仲地は、嘉手納高校時代から最速145キロを誇り高校最後の夏はチームをベスト４に導きました。当時から高い能力を示し、県内外の大学からすでに注目されていました。
大城貴之監督「彼は県外の大学に行くこともきっとできたと思う。しかし県内に残って、ただ県内に残ったから次のチャンスがなくなったねとか下がったねというのは僕としても彼が来た時にはそこに責任は非常に持っていたというか、そういう緊張感は持って彼を受け入れた」
県外という選択肢もある中で、沖縄大学へと進学した仲地。兄も同じ大学だったこともありますが仲地には地元から上を目指したいという思いがありました。
仲地礼亜選手「県外に出ることがいいみたいな感じに今はなっているとは思うが、沖縄でもしっかりやっていければ成長できるし周りのサポートはたくさん受けられると思うので、その点ではここに残ることが悪いことではないのかなと思っている」
沖縄大学での４年間でさらに成長を遂げた仲地は堂々とプロ志望届を提出。
仲地礼亜選手「沖縄の大学からプロ野球選手が誕生するということを叶えられたら、沖縄の球児たちの夢をまた少しでも広げられるんじゃないかなと思っています」
自分がドラフト指名のプロ野球選手になれれば沖縄の大学からでもプロになれるという証明になる。沖縄野球界の新たな歴史となるドラフト指名を待ちます。
また、同じく大学生では豊見城市出身で富士大学の金村尚真。直球は最速１５０キロを誇り正確なコントロールで三振を奪える投手で上位指名も予想されます。
続いては高校生。今年の夏、沖縄大会でベスト４に入ったKBC未来でエースで1番バッターとして投打でチームを牽引した大城元。ピッチングではMAX148キロの力強い直球に２種類のスライダーを中心としたキレのある変化球が武器です。その大城がプロ志望届を出すことを後押ししたある２つの出来事がありました。
大城元選手（KBC未来）「１つ上の代の松竹嬉竜さんが挑戦して無理だったので、その時に「今度はお前がいけよ」と言われたので」
大城の先輩で去年KＢＣのエースとして活躍していた松竹嬉竜。プロ志望届を提出しましたが指名漏れとなりました。その先輩から託された思いを胸に、ドラフトを目指してきた大城。プロ志望届を提出したことも報告しました。
大城元選手（KBC未来）「お前だったらいける！と言ってくれました」
そして、もう１つがこの夏の沖縄大会。初の甲子園を目指していたKBCは準決勝で興南と激突しました。４回からリリーフでマウンドに上がった大城は興南打線を相手に力投。しかし両チーム譲らずに迎えた延長12回。粘りの投球を続けていた大城はとうとう興南に勝ち越しを許し甲子園には届きませんでした。
大城元選手（KBC未来）「自分の中では甲子園に行けたらプロ志望届を出そうと思っていたいけなかったんですけど興南高校との戦いが自分的には内容が良かったのでそこでプロに挑戦しようと思いました」
悔しさを味わい、手ごたえを得た沖縄大会を経て新たな夢の舞台への挑戦を決意しています。
そして、高校生でもう１人注目なのが沖縄大会の準決勝で、大城から勝ち越しタイムリーを打った興南の盛島稜大。186cm・92キロの恵まれた体格で名門で１年秋から４番を打つスラッガーも吉報を待ちます。
盛島稜大選手（興南）「興南から（プロに）行った選手たちは記録を残したりしているので、自分もいけたら先輩たちのあとに続けるように頑張りたいです」
運命の日、プロ野球ドラフト会議は20日木曜日。今年は何人の選手が、その名前を呼ばれるのでしょうか?