新人2人による一騎打ちの構造となった県都・那覇の市長選挙。選挙イヤーの最後の市長選挙。これまでのオール沖縄勢力と自公の構図に「大きな変化」をもたらす状況の選挙戦となっています。
きのう告示された那覇市長選挙。県政与党のいわゆるオール沖縄勢力が推す翁長さんと自民公明が推薦する知念さんによる新人同士の一騎打ちとなりました。
告示日のきのう、那覇市安里の栄町市場で第一声を挙げた翁長さん。今回の選挙戦では「子育て日本一の那覇」をスローガンに掲げ子育て政策などを重点的に訴えています。
翁長雄治候補(第一声@栄町)「子育て日本一の那覇市をつくる。そのために文化も継承しなきゃいけない事業も継承していかなきゃいけない、そして私達たちの望む沖縄の将来の形、姿を残していく。これが私の争点です。」
今回は、玉城知事が選対本部長を務めセット戦術での選挙選を展開。きのう夕方に行われた集会でも翁長さんに対する支援を呼びかけました。
玉城知事「翁長雄治が自分の考えでこれから一つひとつ市民のためにたくさんの政策を実現していかなければいけない、その責任を一心に担って進んでいくためには皆さん一人ひとりの大きな力が必要です」
翁長雄治候補「実績や経験は、たしかに私たちは先輩方に比べて少ない。しかしこれを補って余りある那覇市に対する愛情、那覇市の未来に対する情熱を私は持っています」
一方、自民公明の推薦を受け今回の選挙戦に挑む知念さん。38年間、那覇市の職員や副市長として培った経験を生かし自らを「即戦力」と表現しを訴えています。
知念覚候補(出陣式@新都心)「即戦力という言葉をぜひ信じていただきたい。経済、市民生活を直撃しております。即効性のある政策を打ってまいります」
これまでオール沖縄の支援を受けていた城間市長はオール沖縄の候補者ではなく副市長として支えてきた知念さんを後継として支援することを表明。
城間市長「これまでの市政運営をしっかりバトンタッチをして、スムーズにスピード感を持って繋いでいける、そういう候補者を考えたときに浮かんだのが知念覚さんでした。」
知念覚候補「(城間市長と)二人三脚でやってまいりました。この思い、この目線、市民本位、市民利益、これのみを訴え本選挙戦戦ってまいります」
再選を果たしたばかりの玉城知事を筆頭とするいわゆるオール沖縄勢力が推す翁長さんと自民公明に加え、これまでオール沖縄の支えを受けていた城間市長の支援も受ける知念さんによる異例の構図となった那覇市長選。投開票は次の日曜日です。