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第二次岸田改造内閣で就任した浜田靖一防衛大臣が9月28日から沖縄を訪問し、玉城知事と面談しました。浜田大臣は、2008年の麻生内閣で防衛大臣として入閣していて今回で2度目となります。

就任後初めての沖縄訪問は、21日の与那国島で陸上自衛隊の駐屯地を視察していました。9月29日、就任後、初めて糸満市摩文仁の国立戦没者墓苑に向かい、献花を行いました。その後、県庁で玉城知事と面談を行いました。

面談の中で玉城知事は浜田大臣に対し、辺野古新基地建設の断念や日米地位協定の抜本的な見直しなど16項目を盛り込んだ要望書を手渡しました。そして知事は、自身が再選した県知事選などで県民の辺野古反対の民意は明確に示されていると改めて訴えました。

玉城知事は「政府はこの民意を真摯に受け止めていただき、辺野古新基地建設を断念し県民の民意に沿う形での問題解決に向け政府と県が忌憚のない意見交換を行えるような対話の場を設けていただきたい」と述べました。

これに対し、浜田大臣は「沖縄の基地負担軽減は政権の最重要課題のひとつとして取り組んでいく」としたうえで辺野古の問題はこれまで政府が主張してきた内容を繰り返しました。

浜田靖一防衛大臣は「日米同盟の抑止力の維持と普天間飛行場の危険性除去を考え合わせたとき、辺野古移設が唯一の解決策であると考える」と述べました。

辺野古が唯一の解決策とする国と県民の民意は明確に示されたとする県の主張は平行線をたどりました。