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料理の脇役を主役へと変貌させるべく試行錯誤を重ねた成果の発表です。料理の世界に挑む10代の学生たちが県産食材の隠れた魅力を引き立てるべく新たなレシピの開発に挑み、その道のプロに審査してもらいました。

学生「揚げるものはあっちに置いとこ、ラップしたまま」

先月30日、那覇市にある調理師専門学校で学生たちがオリジナルレシピのコンテストに挑みました。沖調レシピ開発CHALLENGEは料理人の道を志す若者の実践力や新しいモノを生み出す力を養おうと去年始まったもので2度目の開催です。

県産食材で「新レシピ」開発

学生「どうするこれ、もうきのこ炒めとく?でもまだ早いよな」学生「早いな」学生「開始して20分しかたってない」今回の課題は、県産の「キノコ」と「豆苗」を生かした洋食です!

普段、メイン料理を引き立てるために使われることの多い豆苗ときのこ。身近な食材のなかにある「隠れた県産品」をいかに魅力的に主役として、食材の良さを引き出せるのかがカギを握ります。

22人の学生が5つのグループに分かれて料理を作ります。制限時間は1時間!この日のために、10回以上の試作を重ねてきた成果の見せどころです。

県産食材で「新レシピ」開発

カメラマン「お味どうでした?」学生「おいしかったです。オッケー、ばっちしです!」

1分1秒をムダにすることなく、最高の一皿を仕立てていきます。(パスタの盛り付け)学生「がんばれ!」

いよいよ審査の時です。食材を提供してくれた生産者とホテルの料理長という食の世界の第一線で活躍するプロの厳しい目が光ります。

審査員にアピールする学生(春巻き)「えのきは水分を飛ばすように焼くことで、うまみを凝縮させて、余計な風味が出ないように意識しました」

県産食材で「新レシピ」開発

審査員「春巻き、色合いは非常に良くてすごいおいしかったです」「ただあの、ソースの色がもう少しなんか明るいといいかな」

見た目の美しさや、おいしさ県産の食材や調味料をうまく活用しているかなど計5つのポイントを5段階評価で審査していきます。審査員から鋭い質問がとぶ場面もありました。

新里料理長「ピラフ、バターライスのほう、キノコとチキン別々に炒めて、和えてるのは、どうしてその方法を選んだんですか」

学生「それぞれの鶏肉と、バターと、あとキノコ、別々にやることで、それぞれの存在感が生まれるかなと思って、あと混ぜでやりました」

「今回、大賞に輝きましたのは!」「県産きのこの豆苗キッシュ、きのこラタトゥーユと豆苗サマーロール添えのグループの皆さんです!」

県産食材で「新レシピ」開発

豆苗を塩ゆでし生クリームと組み合わせたキッシュと、ローストしたきのこは、食材の臭みを消し豆苗やきのこの良さをうまく引き出した組み合わせだと評価されました。

大賞受賞した学生 山川裕大さん「レシピを一から考えるので、1回1回みんなで話し合って、試行錯誤、作るのが苦労しました」「この企画を生かして、どんどん成長していって、いい調理師になれたらいいと思います」

ホテルストレータ那覇 料理長 新里勝也さん「調理業界は人手不足もありますので、若い料理人を少しでも現場に輩出出来たらという気持ちもありましたので」「正直なことを言うと、やっぱり、まだまだというところは多々あるんですけれども、それなりに一生懸命勉強されてるなという結果は出てたのかなと」

大賞と特別賞に選ばれた2品は、ホテルのレストランで7月15日から31日まで期間限定のランチメニューとして、登場します。

県産食材で「新レシピ」開発

大賞受賞した学生 山川裕大さん「自分たちが考えた料理が、ホテルに出るのは初めてなので、とてもうれしいです」

大賞受賞の5人「がんばって作ったので、食べに来てください!」