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県が2019年から行っている嘉手納基地より南のアメリカ軍基地周辺の地下水の調査結果について公表しました。そのなかで、国内で使用が禁止されている化学物質・20種類が検出されたということです。
この水質調査は返還が予定されている嘉手納基地より南のアメリカ軍基地周辺の地下水について、汚染状況などを把握するため県が2019年から実施しているもので、調査対象とした化学物質はアメリカ国内の基地返還跡地から検出されたものを参考に、専門家の助言を受け行ってきました。
県は7月12日、この地下水の調査結果を公表し、そのなかで国内で使用が禁止されている化学物質・20種類が検出されたことが分かりました。
このうち2021年、基地周辺15地点の分析結果について、シラミ駆除で使用される毒性が高いDDTや殺虫剤に使用されるクロルデンなどの農薬成分、人体に有害な影響を及ぼすPFOS及びPFOA、さらに、弾薬に使われる成分など、19種類の化学物質を検出。2019年の調査では、普天間基地周辺のチュンナーガーで、2200ナノグラムのPFOSとPFOAが検出されました。
県は基地返還後の跡地利用に向けて今後も調査を続け、国に対して使用が禁止されている化学物質の除去を求める方針です。