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落ち込んだ観光の回復に向け足がかりにしたいところです。新型コロナの影響で受け入れがストップしていたクルーズ船が2年4カ月ぶりに沖縄県内に寄港しました。

6月29日の朝に宮古島市の平良港に寄港したのは、神戸を出発したクルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」で、観光関係者たちが横断幕を掲げて船から降りてくる乗客を迎え入れていました。

2019年には国内でクルーズ船の寄港が多かった港のトップ10に県内から3つの港が入るなど、クルーズ船による観光が順調に推移していました。しかし、新型コロナによって2020年2月からクルーズ船の受け入れが途絶えたことで寄港「ゼロ」の状態が長らく続き、6月29日の寄港は約2年4カ月ぶりとなります。

県はクルーズ船受け入れのための対応案を作成していて、出港時にPCR検査を実施することなど9つの条件を満たしていれば受け入れが可能としています。今回の寄港でもクルーズ船の乗客は出港時のPCR検査で全員の陰性を確認しているほか、船から降りる前にも抗原検査で陰性を確認したということです。

日本クルーズ客船海務部・松田義則次長は「やっと宮古島、沖縄に寄港できるということで非常に喜んでおります。感染対策を徹底した上で、今後も宮古、沖縄へのクルーズを再開したい」と話します。

「ぱしふぃっくびいなす」は6月30日に本部港にやってくることになっています。