※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

6月28日に予定されていた県議会の一般質問が急きょ延期することになり、対応に追われる事態になりました。

玉城知事が新型コロナに感染したことがわかり、公務復帰まで10日ほどかかる見込みです。

赤嶺昇・県議会議長「本日はこれをもって、延会とすることに決定いたしました」

午後1時半に開かれた県議会の本会議、6月28日の一般質問を延期することが決まりました。議場に玉城知事の姿はありませんでした。

嘉数登・知事公室長「本日、玉城知事が受検した新型コロナウイルス感染症にかかるPCR検査の結果、陽性であることが判明しました」

感染がわかった玉城知事のこれまでの経緯をまとめると、6月27日夜7時半ごろ、先週末に行動を共にしていた親族の感染が判明しました。県の保健医療部長が玉城知事を濃厚接触者と判断したため、PCR検査を受けて6月28日の公務を取りやめていました。ただ、知事は6月28日朝からのどに痛みを訴えていて、検査の結果も陽性でした。

事務調整や議会対応のため、6月27日、6月28日と知事は登庁していましたが、マスク着用など予防策を取っていたことから濃厚接触者に該当するような職員はいないということです。知事公舎でリモートによる対応が可能なため、職務代理者は設けられません。

親族の感染がわかった段階で、玉城知事が議会を欠席することが県から議会に伝えらえていました。ただ、県議会ではオミクロン株の流行が起きて以降、濃厚接触者やその可能性がある人の議会参加を避けるという対策を続けていたことから、知事の親族の感染が判明した後、1時間近く出席していたことを問題視しています。

県議会・赤嶺昇議長「知事が濃厚接触者の可能性があるということはわかっていたということでございます。問題はここでございまして、その件を私たちは知らず、議会をそのまま続行したということに一番の問題があると考えております」

県は症状がなければ濃厚接触者を特定しないという国の方針に沿って議会参加を優先したと説明しています。一方で、知事がマスクを着けずに感染がわかった親族と1時間半程度の接触があったという情報がわかっていれば、議会に相談していたと付け加えました。

玉城知事は発症から10日程度公舎で療養する予定で、公務復帰は早くて7月8日以降になる見通しです。それに伴い、県議会の6月議会も日程がずれ込むことになり、会期の延長についてあさって30日に審議されます。