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県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦から77年。最後の激戦地となった南部の糸満市では全戦没者追悼式が行われています。中継です。

糸満市摩文仁にある平和祈念公園では先ほどから全戦没者追悼式が行われています。新型コロナの影響で2022年も規模を縮小しての開催となりましたが、今回の式典には岸田総理を始め県外からの招待客も出席しています。

慰霊の日の23日は朝から遺族などが平和の礎を訪れていて、時には涙しながら名前の前に花などを供えて手を合わせていました。

このあと12時の時報にあわせて黙祷が捧げられ、沖縄はきょう1日、不戦への誓いと平和への祈りに包まれます。

県内では早朝から各地で花を手向けたり手を合わせる人々の姿が多くありました。

玉城真由佳アナ「糸満市の魂魄の塔では多くの人々が朝から亡くなった方々の冥福と平和への祈りを捧げています」

戦後まもなく、住民たちが野ざらしになっていた遺骨を集め供養した糸満市の魂魄の塔に、朝早くから家族連れなど、幅広い年代の人が訪れていました。

遺族は「お父さんと兄さんが戦死したので、慰霊の日は自分の体力のある間、元気なうちは毎年お参りしてということで今やっています」と話していました。

また、2022年に初めて犠牲者全員の名前を読み上げる取り組みが行われている平和の礎でも、1人ひとりの名前に思いを馳せながら鎮魂の祈りが捧げられています。

父と兄を亡くした女性は「親戚も一緒に逃げ回りしたんですよ。戦争がなかったらね」と話し、姉ふたりを亡くした女性は「見守ってくださいというのしかないですね、戦争が起こらないように」と話していました。

77年前、戦争を体験した島はウクライナの現状に自らの思いを重ねている人も多く、23日はなお強い反戦平和への思いに包まれています。