「めざせ甲子園!」きょうは今年春に誕生したばかりの”エナジックスポーツ高等学院”です。成長著しい1年生チームが沖縄高校野球界に新たな風を吹かせそうです!
今年4月、名護市瀬嵩に開校したエナジックスポーツ高等学院。硬式野球部は1期生15人で始動しました。
眞喜志健之朗選手「野球部はここ瀬嵩で大好きな野球に専念できることに感謝し切磋琢磨しながら甲子園出場を目標に全力で取り組みますそして新たな伝統を築いていきます」
エナジックは野球やゴルフに励みながら3年間で高校卒業資格が取得できる”通学が必要な通信制高校”将来、世界で活躍することを目指したグローバルな人材を育てるための授業が中心となっていて平日は毎日8時40分から朝学習として英語の授業が始まります。
メモをとる選手たちの手元にはノートではなくスマートフォン。次世代を意識したカリキュラムとなっています。
そしてその授業以外の早朝・午後・夜間は野球の時間に。選手たちは親元を離れて寮生活を送りながら野球に集中できる環境の中で野球漬けの日々をスタートしました。
チームを率いるのは神谷嘉宗(かみや・よしむね)監督。八重山や前原・中部商業などを経て2008年には浦添商業を率いて夏の甲子園ベスト4に。
美里工業では学校史上初のセンバツ出場へと導きましたが、創部に関わるのは長い監督人生で初めてのことです。
エナジックスポーツ高等学院神谷嘉宗監督「この子たちが入ってきて3年以内というのは当然最後の夏には甲子園に行きたいという。そういう覚悟を持って決意を持って取り組んでいきたいこの子たちもそういう目標を持って来ているので一緒に夢を追えるという。幸せだなと思います」
指導歴43年の名将がまっさらな環境を選んだ1期生たちに伝えていることがありました。
エナジックスポーツ高等学院神谷嘉宗監督「高校球児を演じなさいと言っているんですね。高校野球というのはこういうものだということをイメージして演じることと」
1期生として新たな歴史を歩み始めた15人の1年生たち。先輩もいない自分たちだけで迎えた4月の初練習では、緊張のせいか、バッティングの音だけが響いていました。
エナジックスポーツ高等学院古波藏虹太選手「いろんな学校から集まってきたのであまりしゃべれなかったりとかがある」
エナジックスポーツ高等学院神谷嘉宗監督「まだ高校球児じゃないな。声が。声が中学野球だよ。甲子園を目指すチームというのは甲子園でも届く声じゃないと」
あれから2カ月。再び学校を訪れてみるとグラウンドでは秋の完成を目指してブルペンや屋内練習場の建設が進んでいました。そして。
以前に比べて声が出るようになり、活気あふれる練習に励む選手たちの姿が。実は監督が選手たちの声をより大きくしようと海で校歌の練習をする特別メニューを考案。自分の殻を破り、波の音にも負けない大きな声を出せるようになりました!
エナジックスポーツ高等学院古波藏虹太選手「海も荒れているんですよそれで声が消されてしまうんです。ちゃんとみんなで大きい声を出せるようにやっています」
さらに食事トレーニングにも取り組み朝・昼・晩に夜9時の夜食を加えた1日4回、専属のスポーツ栄養士が考えた栄養満点のメニューで力をつけ体重は入学時に比べそれぞれ5キロほど増加。たった2カ月で体つきも一回り大きくなっています。
エナジックスポーツ高等学院新里哲弥主将「ご飯を多くしています。寮に入る前よりは食べるように意識しています」
成長著しい1年生集団はすでに結果も出し始めていて、4月に行われた北部地区大会では、上級生を含む相手に3勝1敗の成績を残すなど新生チームとはいえ、この夏、決して侮れません。
大きな夢・甲子園を目指して一歩を踏み出したエナジック!初めての夏の舞台で新たな風を吹かせる!
エナジックスポーツ高等学院玉城琉恩(りおん)選手「相手は3年生で気持ち全面で来るんですけど自分たちは気持ちで負けずに大きな声を出して1年生らしく全力でプレーしていきたいです」
エナジックスポーツ高等学院新里哲弥主将「自分たちはこの夏ベスト8になって、みんなにエナジックスポーツ高等学院という名前を分かってもらえたらなと思います」
集合「一戦必勝で頑張るぞ!」