めざせ甲子園3回目のきょうは小禄高校です。いつも笑顔のキャプテンがチームをけん引しています。両親への感謝を胸に、仲間と挑む最後の夏への思いを取材しました。
選手・マネージャー合わせ56人の小禄高校野球部。夏の沖縄大会はおととし、そして去年と2年連続ベスト8。チームの先頭に立つのは。
小禄・満名将之主将「元気出していこう!」
キャプテンの満名将之(みつな・まさゆき)。元気な声と笑顔が印象的です。
小禄・満名将之主将「週に二度月・木曜が(グラウンドの)使用日になっているが、少ない時間でも効率の良い練習を目指している。チーム全員がきびきびとやっているので、とても良い雰囲気だと思う」
いつも前向きな姿に仲間たちも信頼を寄せています。
小禄・金城怜旺選手「自分たちが沈んでいる時も空気を読まないでドカンと(気持ちを)上げてくれて本当に助かる」
小禄・呉屋宏宙選手「尊敬してもしきれない人間」
小禄・満名正之選手「自分がやらないとチームがついてこないと思っているので、一つひとつのプレーに悔いが残らないように全力で頑張っていきたい」
そのチームは雨の日も元気いっぱい!
筋トレでみんな掛け声「ういしっ!」「ういしっ!」
小禄・西原優選手「(Q.みんな何と言っている?)『憂いし』。辛い時とかに(古語で)辛いという意味を吹き飛ばすくらいの言葉として使っている」
しんどさもみんなで声にして吹き飛ばす。団結力も備わってきています。
小禄・大川基樹監督「1年生のころから新型コロナで厳しい環境の中やってきた。キャプテンの満名を中心にチームワークも良いし、できることを一生懸命やれるようなチームに変わってきている。(満名主将は)全くキャッチャーとしては何も(経験の)ない子だったが、本当にコツコツだがその努力がやっと夏に花咲きそうな形で、彼自身頑張ってくれている」
守りの要、キャッチャーを務める満名キャプテン。本来は外野手でしたが1年生の秋、チームはキャッチャー不在のピンチに。経験はなかったものの、チームのためにと名乗りを上げました。
同じ中学校出身でエースの當間想(とうま おもう)もキャプテンの奮闘を間近で見てきました。
小禄・當間想選手「自分は縦の変化球はショートバウンドが多くて、ショートバウンドが取れなかったらパスボールがあるが、それも日に日に上手くなって前に止められるようになった。信頼してショートバウンドも投げられるようになったので、変化球でも三振を取りに行けるピッチングができた」
小禄・満名将之主将「自分が責任感を持って仕事をしないとチームが勝つことにもつながらないし、キャプテンとしてキャッチャーもやったらチームはまとまってくるのではないかと思った」
笑顔で語るキャプテン。でもここまで来るにはたくさんの悔しさもありました。携帯電話のメモにはたくさんの反省点が書き残されています。
小禄・満名将之主将「まずは捕ることから一つひとつできるをやろうと思って、技術的には空いている時間を使って練習することもあったし、(捕手の)指導者の方に聞いてから分からないことがあったら、自分でもここに本があるがここで本を読んだり、自分で少しは勉強するようになった」
満名くんは5人兄弟の末っ子。2人の姉は那覇西高校で柔道の全国大会に、兄は那覇高校でサッカーの全国選手権出場のスポーツ一家。兄弟も多い中でそれぞれに好きなスポーツをさせてくれた両親への感謝がキャプテンのモチベーションです。
小禄・満名将之主将「父が試合を見る機会があまりないので仕事が忙しいので、少しでも活躍する姿が(見せることが)できたら一番の親孝行になるのではないかと思う」
母・明子さん「思い切って頑張って欲しい悔いのないように」
父・敦史さん「おまけで甲子園に行けたらね!(笑)」
活躍する姿を見せたい人がいるから、最後の夏まで笑顔で突き進む!キャプテンを先頭に小禄高校野球部が最高の笑顔で、最高の夏を目指す!
小禄・呉屋宏宙選手「日々のやっていることが野球にもつながっている」
小禄・當間想選手「悔いのないような練習もしてきたので、一生懸命このメンバーで戦っていきたい」
「小禄高校一戦必勝がんばるぞ!ういしっ!」