長生きの秘訣がとっても気になります!最高齢は98歳、一番若くても79歳という大城家・7人きょうだいの健康長寿にあやかろうと、家族や親戚総出で生年祝いが催されました。
会場を盛り上げる音楽にのせて、入場してきたご長寿たち。先週土曜日、とある家族の「生年祝い」が合同で行われました。
長女・島袋裕子さん「私たちのために遠いところから家族でおいでいただきまして誠にありがとうございます。大変幸せでございます」
大城家のきょうだい7人のさらなる無病息災を盛大に祈願したのです。長女の島袋裕子(しまぶくろ・ゆうこ)さんは98歳で白寿のお祝い。長男の大城孝成(おおしろ・こうせい)さんは95歳で今年カジマヤー。三女の金城ヨシ子(きんじょう・よしこ)さんは90歳で「卒寿」。
おととし、長女・島袋裕子さんのカジマヤー祝いを企画していましたが、新型コロナで延期することになってしまい、この2年の間にきょうだい7人、みんなが長生きの節目の年を迎えたこともあり、一斉に祝ってしまおうと今回の「大城家合同生年祝い」が実現しました。
白寿・カジマヤー・卒寿・トーカチ・トゥシビー・傘寿と、7人全員の年齢を合わせると、なんと620歳にもなります。そんな大城家は、那覇市首里で生まれ育った9人のきょうだいに両親を含めた11人の大家族でした。
77年前の沖縄戦の時には、県外に疎開するなど一家全員が生き延びたといいます。戦後、きょうだい2人のうち2人が病気で亡くなりましたが、7人は今も元気に日々の生活を送っています。
祝いの場には、家族、親族あわせて50人近く集まり、コロナ対策もしっかり取ったうえできょうだいの長寿を祝いました。
95歳でカジマヤーの祝い 長男・大城孝成さん「大変満足しています。なかなかないからね。これだけそろうのは」
98歳で白寿の祝い 長女・島袋裕子さん「(沖縄戦の時は)学童疎開で熊本に疎開、生徒も連れて行って、で、みんな元気で帰ってきて、このようにしてみんなからまた(お祝い)されて大変うれしいです。生きていて甲斐があったと思っております。(Q.長寿の秘けつは何ですか?)なんでもやること。お家でもお掃除でも何でもやります。動くこと。」
79歳で傘寿の祝い 四女・知念素子さん「これからお嫁にいきたいですね。だれかいい人いたら紹介してください。子どもたちには幸せになってほしいですね。」
84歳でトゥシビー祝い 四男・大城幸徳さん「兄さん、姉さん上を目指して頑張りたいと思います」
そして、大城きょうだいのなかには首里城と大きなつながりがある人もいました。二男の大城幸祐(おおしろ・こうゆう)さんです。瓦職人だった父親の跡を引き継ぎ、3代目として平成の復元の時には北殿や奉神門の復元にも関わった経験があり「現代の名工」や「黄綬褒章」を受章しました。
88歳で米寿の祝い 二男・大城幸祐さん「あって普通ですけども、これがなくなるということは本当につらいですけどね。ぜひとも元気なうちにつくってもらいたいですね」
合同生年祝いから2日後、大城きょうだいの姿は県庁にありました。
98歳で白寿の祝い 長女・島袋裕子さん「きょう大城家のきょうだいで集めたものをみんなで持ってまいりました」
4月に設けられた沖縄の歴史と文化の継承に取り組む「首里城未来寄付金」にきょうだいや親族で集めたおよそ25万4500円を託しました。
88歳で米寿の祝い 二男・大城幸祐「私は首里城北殿、奉神門を当時ふいた本人です。首里城北殿が焼けるのを見て、本当に心痛みました。一日も早く、またもとの姿にできますようにお願いしたい」
戦争を生き抜いたご長寿きょうだいの大城家。元気とパワフルさにあやかりたいところです。