寺崎アナウンサー「ハンドボールの話題です。3月に行われた春の全国中学校ハンドボール大会で全国制覇を成し遂げた神森中学校男子チームを取材しました。その強さの理由とは!?」
神森中学校男子ハンドボール部。競技の盛んな浦添市、そして県内でも指折りの実力ある学校です。先月富山県で行われた春の全国大会では接戦を勝ち抜いて見事この大会4年ぶり2回目の全国優勝を果たしました。さらに大会優秀選手7人には神森中から3人が選ばれるなど旋風を巻き起こしました!
大会優秀選手 外間優志選手(3年)「自分たちと比べて周り(対戦チーム)が大きかったのでディフェンスで足を使ったり連携がしっかりとれたから勝てたと思う」
大会優秀選手 岡田天雅選手(3年)「(お互い)励ましながらシュートを外しても「次いける」みたいな仲間同士の連携が良かった」
大会優秀選手 新垣瑛太郎主将(3年)「全員でもっと話して高めあったらもっと良くなるのではないかなとコミュニケーションを大事にしている」
さまざまな場面で、自分のやるべきプレーを確認したり気づいたことを話してメンバーで共有したりと選手たちはコミュニケーションを取り合っています。
指導者、そして父母会とハンドボール経験が豊富な大人たちの多い神森中学校。この「気づき」を最も大切にしています。
神森中父母会 宮城政司さん「自分はどういう動きをしたいのかとかどういうことをするのかと自分で考えて主体的に動く。練習から意識してもらいたいということでそういう声掛けをしている」
神森中監督 山内昌悟教諭「指導者がつけない時、自分たちだけの練習の時どうしても素の場面が出てくるその時ほどキャプテンを中心にどれだけ協力して取り組んでいけるかが勝負のカギ」
そのチームの鍵を握るキャプテンは・・
新垣瑛太郎主将「(掃除を)10分くらいで終わらせてそこからアップする。以上!!」
的確に指示を出す新垣瑛太郎さん。ここまで春2回、夏6回の全国優勝を達成した強豪校と言えど他の部活との兼ね合いでコートを使えるのは2時間程度。そのため事前にウォーミングアップやコートを使わなくともできる練習は工夫して済ませます。
新しく入った1年生も合わせると40人余りの大所帯。その中で、選手たちは自分がチームのためにできること試合に出られるようになる必要なことを考え、行動します。
新垣瑛太郎主将「全員で高い意識を持って粘り強く一人ひとりの試合に出たいという気持ちがどのチームよりも強い」
チームの「主体性」の先頭に立つ新垣キャプテン。両親もハンドボール経験者です。
父・英之(ひでゆき)さんは教員で、ハンドボール指導者母・雅(みやび)さんは父母会の会長を努めていてハンドボール愛あふれる家族です!」
父 英之さん「(春の全国大会に)ケガで行けなかったメンバーとか選ばれなかったメンバーも含めて(夏に向け)また一つになってやりたいという気持ちがみんなでやりたいという気持ちがとても強くなってきているのは感じる」
母 雅さん「「お前がやるならオレもやる」みたいな行け行けが止まらない。子どもたちに刺激されているのもあると思うが一緒に向かっていきたいという気持ちは父母の皆さんからも感じた」
家族の熱意も受けさらにハンドボールへの思いを強めている瑛太郎さん。その熱中ぶりを見ている弟や妹たちからは・・
弟妹たち「前のバレンタインデーで期待していたのに0個だった。ハンド部全員だよ!!ハンド部全員ゼロ」
チョコレートよりも、まず目指すはすぐやってくる夏の全国大会。予選から同じ浦添市内や県内のライバル校とのつばぜり合いが待っています。
新垣瑛太郎主将「また春よりレベルアップした神森を見せられるようにプレー以外の面でもしっかり自立できるチームになって頑張っていきたい」
4年前は春夏ともに全国制覇を果たした神森中男子ハンド部。体も心もブラッシュアップして夏への挑戦が始まっています。