オリンピックやワールドカップが開催され、注目を高まっている日本の女子ラグビー。その裾野を広げようと競技に励む全国の女子選手が沖縄に集いました!
県内で女子ラグビーを普及させようと毎年開かれているよみたんセブンズ。国内トップクラスから中学生のチームまで4クラブ・8チームが参加し、7人制ラグビーの交流試合で練習の成果を競いました。
7人制ラグビーは通常の15人制ラグビーとボールもフィールドの大きさも一緒ですが、試合時間が前後半それぞれ7分ずつと短くそのスピード感が魅力の競技。オリンピックやワールドカップで日本代表が活躍したことで今、注目を集めています。
神奈川県の六浦(むつうら)中学校と対戦したのは、沖縄県中学校選抜チーム。沖縄選抜は相手に先制トライを許すと…コンバージョンキックも決められ、7点を先取されます。
反撃したい沖縄選抜も前半終了間際にトライ!5点ビハインドで前半を折り返します。しかし、後半に入っても追加点を奪われるなど相手の猛攻が続きます。それでも終了間際、沖縄選抜も松田すずがボールを受け取り独走に持ち込みトライ!
好プレーを見せましたが、結果は及ばず。それでもチームにとっては貴重な経験になったようです。
沖縄中学校選抜 島袋莉多主将「やっぱりあっち(対戦相手)の方がレベルが上だなと感じました。いつもは対戦相手が女子じゃないから新鮮な感じで楽しい」
県内ではまだまだ競技人口が多くはない女子ラグビー。こうした交流戦は勝敗以上の意味があるといいます。
読谷村ラグビーフットボール協会林拓司さん「県外から先輩のチームがたくさん来て交流したり試合を経験したりすることでモチベーションや成長につながったりしていることが大きなポイント。私もやってみたいという女の子が沖縄でももっと増えてくれると嬉しいなと思っています」
一方、沖縄のチームとして意地を見せたのが琉球アイランドガールズ。高校生や会社員、アメリカ軍関係者と、年齢も国籍も様々な15人ほどのメンバーが所属しています。この日は、陸上の女子円盤投げで活躍した糸満(いとまん)みやさんも合流。
那覇西高校に在籍していた2009年には日本高校記録を樹立しましたが、8年前に女子ラグビーに転向し、今は大学に通いながら15人制ラグビーで代表入りを目指しています。
琉球アイランドガールズ糸満みやさん「自分の中では円盤でこれから生活していくって見えなくて終わったなって思っていたのでオリンピックを目指せるとなったらラグビーやってみようという気持ちになったので」
チームを引っ張るのはヴェロニカ・スキャヴォンさん。元イタリア代表でキャプテンをつとめています。
琉球アイランドガールズヴェロニカ・スキャヴォンさん「沖縄でよみたんセブンズが一番大きい大会でこれがなければいつも県外に行かないといけないホームで大会をやって家族とか友達に見てもらうのが嬉しい」
アイランドガールズの対戦相手は青森と千葉の合同チーム。前半3分、アイランドガールズがトライを決め先制します。
しかし、直後に追いつかれ、前半を同点で折り返します。再び差を広げたいアイランドガールズは後半に相手の追随を許さない独走でトライ!その後はキャプテンの一蹴で追加点を決め、見事勝利。雨の熱戦を制しています!