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県が復元にむけて検討をすすめている首里城正殿の3枚の扁額のうち1枚の原書が決定し、8日に完成イメージが公開されました。
首里城の扁額の復元について話し合う県の製作検討委員会は、正殿の玉座の後方に飾られていた「中山世土」の扁額の原書を決定し、完成イメージ図を公開しました。
今回の復元では、2019年の首里城火災後に確認された古文書の記述をもとに、朱色から中国の皇帝の色とされる「黄色」に変更されるほか、額縁に龍や琉球独特の文様の彫刻が施される方針です。
首里城扁額製作検討委員会の高良倉吉委員長は「新しい研究成果と新しい史料にもとづいて、様々な職人が関わって、かなりレベルの高い扁額ができると思います」と話していました。
扁額の試作は色味や使用木材などについて検討を続け、2025年度の完成を目指します。また、扁額の復元には、県内外から寄せられた首里城基金が充てられることから、県は製作作業の公開や試作品の展示など、見せる復興に取り組む方針です。