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金武町の水道水から有害性が指摘されている有機フッ素化合物が高濃度で検出された問題で、結果最新の検査が公表され国の暫定指針値を再び超えていたことがわかりました。

金武町・仲間一町長「再び、町民にご心配をおかけして本当に申し訳ないと思っています」

金武町水道課・伊藝誠課長「地下水は清廉な水で河川水よりはとってもきれいな水なんですね。そこが今、侵されているっていうことを考えた場合には、上下水道課からしたらとても残念」

金武町が2月21日に実施した検査の結果、金武浄水場の水道水から1リットルあたり59ナノグラムのPFASが検出され1カ月前に検査した時から2倍以上になり国の暫定指針値を超えていたことがわかりました。

さらに、金武浄水場の取水源となっている6カ所の地下水のうち取水が続けられている2カ所、両方とも検出値が1リットルあたり180ナノグラムとそれぞれの場所で2019年6月に定期的な検査を始めるようになって以降、最も高い数値となっていました。

金武町では高濃度のPFASが出た2カ所の水源のうち直近の複数回の検査でより濃度が高かった方の取水を3月2日から止めています。水の供給量を確保するため1カ所からの取水は続けていて金武町は水道水に影響がないか臨時の検査を実施しています。

2020年6月の検査で金武浄水場の水道水から国の暫定指針値を上回るPFASが検出されたほか、水源となっている地下水では指針値の8倍を超えた所もあったため6カ所ある水源のうち4カ所で取水を止めていました。

金武町水道課・伊藝誠課長「あくまで憶測なんですけどね、4つの水源を止めたというのは高い値が出ていたので、止めてはあったんですよ。そこの高い値を止めた影響が稼働している1号、2号に流れていっている可能性もあるのではないかなと」

金武町・仲間一町長「(取水源)6カ所すべてがキャンプ・ハンセンのフェンスを境目にして地下水を取水しているので、民間地域にPFASを使うような施設が1つもない。基地からの汚染があったんだろうと思っています」

金武町 水道水のPFAS再び暫定指針値超過 キャンプ・ハンセンが原因の可能性

金武町ではキャンプ・ハンセンがPFAS汚染の原因である可能性が高いとみていて、県と協力して基地内への立ち入り調査を国に求めていますがこれまで実現していません。

町民「ちょっと歯がゆい気持ちもありますね。(PFASが)体に害を及ぼすっていうのはわかっていることなので、(日米両政府)それで協力しあって解決できたらいいと私は思います」

金武町の仲間町長は近く上京して国に要請する考えを示しています。