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2022年度に始まる首里城の再建工事で、沖縄で取れる素材で作成した「顔料」が使えるかどうか耐久性や色の変化を調べる試験が始まりました。
首里城の壁や柱には、酸化鉄を主成分とする赤みを帯びた朱色の「弁柄」といわれる顔料が使われていて、県外でつくられたものを塗っていました。
琉球王国時代の古文書に「久志間切で弁柄を調達するように」と記述されていたことに基づき、2022年の秋が着工予定の再建工事に名護市久志の地域で取れる素材でつくった弁柄を採用するかどうか検討が進められています。
そのため、「久志間切弁柄」の耐久性や変色の具合、質感の変化を分析する試験がきのう始まり、首里城の北側にある漏刻門の板戸に塗る様子などが公開されました。
国営沖縄記念公園事務所建設監督官・松田一晃さん「より沖縄県の地域に根付いた材料ということで、未来の首里城の支えになるような弁柄として材料を作っていければいいなというところで考えております」
「久志間切弁柄」はこれまで使われていたものと比べて赤色が濃いという特徴があり試験では数年単位の経過観察が行われます。