沖縄市とうるま市にまたがる倉敷ダムから大量の不発弾などが見つかったことがわかりました。ダムの水が飲み水にも使われていることもあり今回の事態を受けて県は、現在、取水を止めています。再開のめどは立っていないということです。
花城桜子記者「大量の不発弾が見つかった倉敷ダムです。あのあたりに不発弾数百発と土やりゅう弾が入ったドラム缶が見つかったということです」
県や自衛隊によりますと2月7日に倉敷ダムで点検をしていた職員が水位が下がり干上がった場所で大量の不発弾とドラム缶を見つけました。
小火器弾668発、アメリカ製迫撃砲弾48発など見つかった不発弾はあわせて725発にも及んでいます。自衛隊が通報を受けたその日のうちに不発弾の回収を済ませましたが、土や爆弾の破片などが入ったドラム缶は爆発性が低いことから回収されず、今も現場に残されたままです。
ダムの水は北谷浄水場を経て水道水として供給されていて飲料用として一日に2万2100トンの水が、取水されています。安全面を考えたうえで県企業局は2月14日から当面の間、取水の停止を決めました。
1日に行われた県企業局の水質調査で異常は確認されず問題なかったということですが取水を再開するめどはまだ立っていません。
倉敷ダムはアメリカ軍の嘉手納弾薬庫に隣接していて発見場所が返還跡地であることから今回、見つかった不発弾やドラム缶はアメリカ軍のものである可能性が高いということです。
玉城知事「県民に安心安全な水を供給するということが第一ですし、米軍由来である可能性が高いと聞いておりますので、その点についてもどのような経緯でそこに残置されたのかということについてもしっかり確認するということで(防衛局に)要求しております」
県は今後、防衛局に詳細な現地調査や撤去を求めていく方針です。