球春到来!プロ野球キャンプインです。沖縄では7球団がシーズンに向けてきょう一斉にスタートを切りました。
新型コロナ対策などを講じながら各球団、2年ぶりに観客を入れての実施となりました。話題盛りだくさん!初日の表情を見ていきます!
中村守「悲願の日本一を手にした東京ヤクルト桜咲く浦添で連覇を誓うキャンプインです」
昨シーズンは6年ぶりのリーグ優勝、さらに20年ぶりの頂点に立った燕戦士たちが凱旋!日本一の原動力になった投手陣で一際注目を集めていたのは、去年の初勝利から一気に新エースに成長した奥川恭伸。さらにキャプテン1年目でチームを日本一に導いた山田哲人、ベテランの青木宣親など一軍選手が汗を流していました。
去年は新型コロナの感染拡大で無観客となり、キャンプを見届けられなかったヤクルトファン。日本一の称号を持ち帰ったチームへの思いはひとしおです。
ヤクルトファン「去年のキャンプは全然応援できなかったけど、よく優勝してくれましたね。個人的には山田とか村上に頑張ってほしい。青木も頑張ってほしいけど」「選手たちがみんな楽しみながら、けがなく一年間プレーしてくれることを祈りながら。ファンのみんなも(連覇を)期待していると思うので頑張ってほしい」
2年ぶりの有観客での実施にファンも期待高まる今年のプロ野球キャンプ。その一方で、各市町村や球団は新型コロナの感染対策に気をもんでいて、東京ヤクルトのキャンプでも観覧はアプリによる事前予約が必要で、見学場所も限られているほか、選手・監督との握手やサイン対応、写真撮影などのファンサービスの自粛などの対応をとっています。
吉田鉄太郎「開場前から40人余りのファンが列をつくる北谷の中日キャンプです。2年ぶりの有観客開催となりますが、新型コロナの感染防止対策は徹底されています」
ドラゴンズキャンプでは入場を希望するファンに来場者情報を管理するスマホアプリへの登録やマスク着用を求め、観覧もメイン球場内野席のみで、報道陣とのエリアも分けられました。
売店もスタッフとの間にビニールシートを設け、商品を写真やイラストで表示し、手に取らなくともわかるようにしたり、支払い場所を別に設けたりと接触を避ける工夫がなされました。感染防止のための制約がある中ですが、ファンからは喜びの声が。
中日ファン「見られるだけでうれしい。選手に久しぶりに会えたので」
中日・立浪新監督「今年もコロナ禍の中、我々を受け入れていただいて本当に感謝しています」
受け入れに感謝の言葉を述べた立浪新監督の挨拶で北谷での中日ドラゴンズのキャンプもスタートしました。
きょう、最も注目されたキャンプ地は、ここ国頭村かもしれません。3輪バイクに乗ってド派手に登場したのはビッグボスこと、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督。
日本ハム・新庄剛志監督「移動最高だった。海沿いを走りながら、風をあびながら。あれ初めて見たでしょ、俺もこの間初めて見て、幕張で。これで移動したいと思って」
ちなみにこのバイクで球団の車の先導のもと、名護から移動してきたそうです。
自身が「BOSS組」と名付けた2軍の国頭キャンプから視察をスタートした新庄監督。走塁の練習では自ら見本を示し選手たちを指導したほか、ブルペンにも足を運び投手陣を確認。その新庄監督の目の前で、投げ込んでいたのがうるま市出身の上原健太。
上原健太選手「(新庄監督からは)力んで投げる球より、力が抜けて投げれている方がいいボール行っているよねっていう話がメイン。PayPayドームのイメージを持って投げろと。ざっくりそんな感じでした」
投手としてアピールに成功した上原は続いてバッティング練習へ。プロ7年目を迎え、投打・二刀流の挑戦を宣言している上原。新庄新体制のもと、新たなチャンスをつかみにいきます。
寺崎未来「横浜DeNAの2軍キャンプでも県勢選手たちが汗を流しています」
昨シーズンセ・リーグで最下位に沈んだ横浜DeNAが再起をかけてキャンプイン。2軍の嘉手納キャンプには去年開幕戦でスタメンを勝ち取るもその後、不調が続き悔しいシーズンとなった嶺井の姿が。先月新型コロナに感染したこともあり、コンディションが心配されましたが、初日から守備練習やバッティング練習など、フル稼働で元気な姿を見せていました。
一方、きょうは軽めの調整となったのが平良拳太郎。去年開幕から活躍が期待されましたが、右ひじのけがで戦線離脱。復帰までに1年以上かかるとされるトミージョン手術を受け、背番号「059」から再出発を図ります。
宜野湾での1軍キャンプでは神里和毅が、県勢選手を5人擁するDeNAの中で唯一の1軍スタート。走塁練習やキャッチボールなどを行い、クールな表情で調整を行っていました。昨シーズンはけがにも苦しみ、悔しさを味わったシーズンとなりましたが、再び俊足を生かし、グラウンドで躍動するシーズンを目指します
一方、初めて北谷での中日キャンプに参加しているのは12年在籍した千葉ロッテから今シーズン移籍した石垣島出身の大嶺祐太。キャンプ初日からブルペン入り。キャッチャーを座らせて50球あまりを投げ込みました。ボールの感触を確かめるかのように、時おり腕の振りなどをチェックしながらの投球となりました。背番号211の育成契約から新天地でのスタートを切った大嶺。まずは支配下登録入りを目指し、北谷で汗を流します。
去年に続き、金武町でキャンプをスタートしたのは東北楽天ゴールデンイーグルス。2年目の指揮となる石井一久監督のもと、9年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指すチームの中で、1軍スタートを切ったのはプロ2年目、宜野座高校出身の内間拓馬。
ルーキーイヤーの去年は11試合の登板で投球回を上回る奪三振を記録するなど、存在感を示しさらなる活躍を誓う2年目が始まりました。
今月中旬には巨人や広島も加わり、9球団がシーズンに向け汗をながすプロ野球キャンプ。まだ制限こそありますが、2年ぶりの有観客、プロのプレーを間近で見られるキャンプが戻ってきました。