古くから日本で親しまれてきた”けん玉”その魅力は海外でも知られ、今や世界中で幅広い世代が楽しむスポーツに進化しています。
そのけん玉と”こま”を自在に操り、世界の舞台で活躍する中学生を取材しました!
大人にとっては昔懐かしい遊び道具”けん玉”と”こま”その2つを組み合わせて驚きのパフォーマンスを繰り広げる中学生がいます。それが!
浦添市の中学2年生・「ZERO」こと照屋礼(てるや・れい)さん。けん玉とこまを同時に操る”けんこま”という新たなジャンルに取り組んでいます。
けん玉は4段(日本けん玉協会)、こまは県内で初めて最高位の6段(日本こままわし協会)を取り、3年前の全日本こま技選手権大会(全国から37人が出場)では利き手を骨折していたにも関わらず優勝。
中学生になってからはこまの世界大会2部門でTOP10入りを果たすなど、世界の舞台で活躍しています。
あくまで”こま”が主役の大会ですが、記録だけでなく記憶にも残るパフォーマンスを目指そうと、おととしの世界大会から披露しているのがけん玉も取り入れた”けんこま”です。
そこには今よりできる技を増やすための、あくなき挑戦がありました。
照屋礼さん「けんに入れるのはけん玉だったら簡単だけど、けんこまにした途端いきなり難しくなる。こんなに小さくなるから技が決まった時に新たな達成感が生まれるというのが幅が広がったのかなと技の幅が」
けん玉もこまも始めたのはそれぞれ幼少の頃でしたが、その両方を操るパフォーマーに憧れ今は独学で”けんこま”の技を磨く日々です。
照屋礼さん「多分けん玉もこまもどっちもやると思うけどよりみんなを楽しませる手段として使えたらいいなと思っている」
それを支えているのが父・響(ひびき)さん。礼さんをきっかけにけん玉の練習に励み、いつしか準初段を取得。
今ではけん玉の普及員も務めながら、進化を続ける礼さんのパフォーマンスをSNSで発信するなど息子に負けないけん玉愛にあふれています。
父 響さん「技っていくつあるか分かります?皿3つにけん先だけでそんなになさそうに見えるけど3万以上あると言われている。手で乗るところは全部技ができると言われるので。新しい技が毎年なんらか出てきているのですごく深いなと思います」
夏にはけん玉のワールドカップ、こまの世界大会と各国の強豪と対する礼さん。その先にある世界最高峰の舞台も見据えながら新しい技への挑戦が続きます。
照屋礼さん「将来の夢はシルク・ドゥ・ソレイユに入ることです。パフォーマンスをしてみんなを笑顔にしたり楽しませたりすることができるパフォーマーになりたい思っています」