今年は夏に参院選、秋までには県知事選を控える選挙イヤーでもありその第一歩となる名護市長選挙は、全国的にも注目度が高くオール沖縄と自民公明、それぞれの陣営にとって絶対に譲れない選挙戦です。
16日の告示から両陣営が総力を尽くしていました。
立候補しているのは届け出順に無所属新人で前名護市議会議員の岸本洋平さんと無所属現職で2期目を目指す渡具知武豊さんの2人です。今回の名護市長選はオール沖縄勢力が支援する岸本さんと自民公明の政権与党が推す渡具知さんによる一騎打ちの構図となり、辺野古新基地建設問題をめぐる対応や地域振興、子育てなどの暮らしをめぐる政策を中心に論戦が繰り広げられます。
岸本洋平候補「市民のための市民の暮らしを守る、市民の生命財産を守る市政を作ってまいりましょう」
オール沖縄勢力の支援を受ける岸本さん、元名護市長の岸本建男(たてお)さんを父に持ちます。父の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地建設反対の姿勢を明確に示しているほか進学や子育てを支える基金の創設などを訴えています。
辺野古反対を掲げる玉城知事も応援に入り、岸本さんへの支持を呼びかけました。
玉城知事「市長選挙ですから、名護市民の皆さんのいろいろな思いがたくさんあり、名護市の未来にかける、その政策についても、多くの市民の皆さんが岸本洋平さんにかける思いはたくさんあると思います。辺野古の新基地建設は認めない、市民の暮らしを守る、市民の未来を作る」
岸本洋平候補「これからの沖縄のここ名護の未来を考えた時、子どもたちの将来を考えた時、やはり辺野古の新基地認めるわけにはいかない。今ここで市政を変えて辺野古の新基地を止める」
渡具知武豊候補「我々この名護市がもっともっと輝く街になれるよう私に勝たせてください」
自民公明の推薦を受け2期目を目指す渡具知さん。給食費などの無償化を実現した実績を強調し、さらなる名護の発展を訴えています。辺野古の賛否については、国と県で係争中だとして「推移を見守る」との姿勢です。
推薦する自民公明の議員も応援に入り支持拡大を訴えます。
自民党県連 中川京貴会長「これまで名護市において革新市政ではできなかった教育や医療、福祉、保育、それは革新市政ではできなかったではありませんですか。医療費の無償制度、保育の無料制度、給食費の無料制度、これまでできなかったことを渡具知市長はやりました」
渡具知武豊候補「私はこれから持続発展していく、この名護市を作っていきたいんです。だから一つ一つ物事を進めるにあたりしっかりとした予算を確保し、この事業が確実なものになる、このような道筋をこれからも作っていきたいと思っている」
辺野古新基地建設問題のほか、子育て教育環境の充実、北部振興や新型コロナ対策など様々な争点がある今回の選挙。名護の有権者はどのような判断を下すのでしょうか。投開票は1月23日です。